ソフトB・又吉 球宴選出へ清き1票お願い 第2戦の松山は独立L香川時代の「思い出の球場です」

[ 2022年6月21日 04:45 ]

初の球宴ファン投票選出を目指すソフトバンク・又吉        
Photo By スポニチ

 清き1票求む!マイナビオールスターゲーム2022(7月26日=ペイペイドーム、同27日=松山)のファン投票中間発表が20日に行われ、ソフトバンクの又吉克樹投手(31)はパ・リーグ中継ぎ投手部門で2位につけた。トップの西武・平良とは約5400票差。中日時代に監督推薦で球宴に出場したことはあるが、初のファン投票選出を目指し、最後まで訴える。

 パ・リーグ代表の救援は俺だ。「マイナビオールスターゲーム2022」のファン投票中間発表で又吉は中継ぎ投手部門で2位につけた。トップは西武・平良だが、その差は5403票と僅差。3位以下には大差をつけており、一騎打ちのデッドヒートだ。ともに沖縄出身。又吉は「それくらいの人たちが投票してくれているのは感謝しかない。沖縄県勢が争っているのは、一ついい話題になるんじゃないかと思うし、そこが一番です」と“ちむどんどん”なレースを喜ぶ。

 それでも、負けたくない理由がある。球宴2試合目の開催地・松山は又吉にとって思い出の舞台。独立リーグ・香川時代の13年。ある社会人強豪チームと対決。変化球でかわす投球スタイルに、当時の西田真二監督(現セガサミー監督)から「もっと真っすぐを投げんかい」と怒られたという。そこから直球を磨き直し、黙々とトレーニングを積んだ。最終的には13勝4敗で四国アイランドリーグplusで最多勝のタイトルを獲得。「磨きをかけた結果、プロに入れた。思い出のある球場です」。右腕にとって転機となった地での登板を熱望した。

 中日からFA加入した今季はここまで27試合に登板し2勝3敗、14ホールド、1セーブ。防御率1・67と抜群の安定感を誇る。昨季まではセ・リーグで400試合に登板し17年、21年に監督推薦で球宴を経験している。初のファン投票選出へ、変則右腕は「投げてアピールすることしかできない。チームも首位を争っている中で一つでも多くの試合に投げて、チームに貢献できればファンの人にも喜んでもらえる」と燃える。ファン投票の期限である6月27日まで、残り試合は5。鷹の「8回の男」として、アピールが最終決着の鍵となる。

 今年は沖縄返還50周年。特別な思いを背負った島人(しまんちゅ)は「一試合、一試合を過ごして結果を待ちたいと思う」。逆転“当選”を果たし、球宴での救援を見せつける。(福井 亮太)

続きを表示

2022年6月21日のニュース