ダルビッシュ 3戦連続HQSで7勝目の権利 チーム救う7回4安打1失点

[ 2022年6月21日 12:50 ]

ナ・リーグ   パドレスーダイヤモンドバックス ( 2022年6月20日    サンディエゴ )

ダイヤモンドバックス戦に先発したパドレス・ダルビッシュ(AP)
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 パドレスのダルビッシュ有投手(35)が20日(日本時間21日)のダイヤモンドバックス戦に先発。7回4安打1失点と試合をつくり、7勝目の権利を手にしてマウンドを降りた。

 立ち上がりは不安定だった。初回1死一、三塁の場面を招くと、4番・ウォーカーに左犠飛を許し、先制点を献上。さらに2死二塁から四球、死球で満塁のピンチを招いた。7番・ケネディを空振り三振に仕留めてこの回を何とか最少失点でしのいだが、初回で33球を要した。

 それでも、抜群の修正力で立て直してみせた。2回は先頭打者から左飛、空振り三振、右飛と相手打線を3者凡退に封じ、わずか8球で終了。打線の援護も力に変えた。初回、失点直後に味方が同点に追いつくと、すぐさま2回に2点を勝ち越し。援護を背に、右腕は一気にギアを上げた。

 チームのピンチに奮い立った。前日のロッキーズ戦の初回、左足首の捻挫で退場したマチャドがこの日はスターティングメンバーから外れた。負傷者リスト入りは避けられないと見られていたが、フラハティ代行監督は「患部は腫れて紫に変色しているが、動けてはいるし、本人も感じは悪くないと言っていた。今日は先発メンバーに入れていないが、それ以外では楽観視している」と説明したと、AP通信が報道した。

 大事には至らなかった模様だが、打率・328、12本塁打、46打点を記録する“チーム三冠王”を欠いて臨んだ試合。加えて、メルビン監督とエースのマスグローブが新型コロナでチームを離脱し、この試合まで3連敗中だった。困難な状況にも、ダルビッシュは揺らぐことはなかった。

 前々回登板の7日(日本時間8日)メッツ戦では7回2安打無失点。前回登板の13日(同14日)カブス戦では8回5安打1失点と好投を続け、連勝。3試合連続で、7回以上自責点2以下のハイクオリティスタート(HQS)を記録した。

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2022年6月21日のニュース