虎の不敗トリオ・島田、中野、近本“シナチー効果”の3連打で貴重追加点　3人並べば9戦負けなし

交流戦   阪神3―0日本ハム （ 2022年6月4日    甲子園 ）

＜神・日＞5回2死二、三塁、近本の右前打で生還した島田はナインとポーズを決める（撮影・大森　寛明）
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　貴重な追加点を“不敗トリオ”が生み出した。1点優勢の5回だ。2死一塁から1番・島田が左前打で一、二塁と好機を拡大。続く中野は杉浦の直球を詰まりながらも左翼前に落とし、二走の坂本を本塁に還した。8戦連続安打と好調な2番はつなぎ役の意識を強調した。

　「自分が決めようというより、つなぐ意識の中で打席に立った。当たりとしてはよくなかったけど、いいところに飛んでくれた」

　さらに二、三塁と続いた好機では近本がチェンジアップを右翼前に運んで3点目。「試合状況的にもいい1本だった」とうなずく一打で、3回まで完全投球と苦戦していた杉浦を5回限りで降板に追いやった。直前に青柳が犠打を決められず、2死となってから上位打線の3連打で生み出した追加点。「ああいうところで追加点を取ったのは相手に与えるダメージも大きい。いい点の取り方がちょっとずつ増えてきている」。矢野監督も手応え十分の攻撃だった。

　1日の西武戦から昨季のウエスタン・リーグ盗塁王の島田、昨季セ・リーグ盗塁王の中野、19年、20年の盗塁王・近本の3人を上位に並べ、ここまで4戦全勝。昨季もこの打順では5戦無敗と負け知らずだ。今季もここまでリーグトップ14盗塁の中野は、新オーダーにも「特にやることは変わらない。前の打者がアウトになったら自分が（塁に）出て、前の打者が出れば後ろの打者につなぐのが役割。前後に誰が来ようと関係ない」と頼もしく力を込めた。チームを、さらに上昇気流に乗せるべく、俊足巧打の若虎トリオが敵をかき回し続ける。（阪井　日向）