ミキハウスが2年連続都市対抗野球出場目指し、近畿2次予選初戦へ 陣田監督「100%準備した上で戦う」

[ 2022年5月26日 17:35 ]

2年連続の都市対抗野球出場を目指すミキハウスの陣田監督
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 2年連続の都市対抗野球出場を目指すミキハウスが、27日に近畿地区2次予選の初戦・カナフレックス戦に臨む。この日は三重県伊賀市内のグラウンドでノック、フリー打撃などで最終調整。就任2年目の陣田匡人監督は激戦を前に、チャレンジャー精神を強調した。

 「昨年、東京ドームで負けてから、今年はあの舞台で勝つことを目指してやってきました。近畿を勝ち抜くのは容易ではありませんが、目の前の一戦一戦を100%の準備をした上で戦う。挑戦者の気持ちで2次予選に臨みます」
 16年ぶりの本戦出場を果たした昨季は、1回戦で優勝した東京ガスに2―3と惜敗。ナインは善戦した満足感よりも、勝てなかった悔しさを胸に刻み込んだ。「東京ドームはもう、出るだけの場所ではない」。陣田監督のもと誰もが強い思いを共有し、レベルアップをはかってきた。
 「守備からリズムをつくるのが、うちの野球。オープン戦を重ねる中で状態は上がってきました。昨年は栗山、高橋の2人が頑張ってくれましたが、今年は3人目のピッチャーがどこまでできるかです」
 指揮官から第3の男に指名されたのが、2年目を迎えた右腕・岩田諒大だ。九州国際大から昨年入社。チェンジアップ、カーブという縦の変化がさえ、前後の空間で打者を幻惑する。JABA大会では四国大会の明治安田生命戦で3回2安打無失点。九州大会のJR九州戦では7回5安打2失点とそれぞれの試合で先発としての役割を果たしたことで、栗山拓巳、高橋康平に次ぐ先発候補として、メドが立った。
 「重圧のある予選で1年目の選手に期待を寄せるのは酷ですが、中坪の出塁がカギを握っています」
 野手のキーマンとして陣田監督から指名されたのが、東北福祉大から入社した新人・中坪将麻だった。JABA大会で出場した8試合は、全て1番として先発出場。その間の出塁率は・469を数えた。オープン戦を含めた全18試合でも出塁率は・439。これまた新人の2番・渡邉宏祐(神奈川大)が確実に犠打を決め、伊藤将大、田中秀政の3、4番候補へとつながる打線は、第2代表を勝ち取った昨年以上の得点力がある。指揮官は力を込める。
 「打撃練習から1球、1球を確実にとらえることを意識してきました。試合では1球の打ち損じで負ける。野手も状態は良くなってきています」
 やるべきことは、全てやってきた。1球への執念を全面に押し出し、赤い軍団が再び旋風を巻き起こす。

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2022年5月26日のニュース