落合博満氏 監督時代に“禁止令” コーチは選手と「一緒に飯を食うな」の理由明かす

[ 2022年5月11日 17:10 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が11日、YouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新し、監督時代に「コーチと選手が一緒に飯は食うな」と指示した理由を明かした。

 中日の監督時代についてスタッフが「当時監督、コーチと選手があまり交わらないというか…」と首脳陣と選手の交流が少なかった印象を伝えた。これに落合氏は「それは、一切“一緒に飯は食うな”って言ったよ。コーチは選手と(外で)一緒に飯を食っちゃいけないっていうことは言ったよ」と“禁止令”を出していた。

 その意図について「派閥作っちゃう」とした。「AとBっていう選手がいてね、Aが80の力を持ってる、Bは60の力しかない。でも、そのBがコーチに好かれてると“いや、こっち使いましょう”とかっていうことが起きちゃうと、戦いに困っちゃう。だから、そういうことを一切無くするため」と贔屓(ひいき)選手を作らないためだった。また「どうやっても(一緒に)食わなきゃいけない場合は、監督の了承を得て。それで“食いに行け”とは言ってあるけどね」と当時の規則を明かした。

 監督時代に食事の規則を作った一方で「オレは(現役時代に)監督とコーチとよく一緒に飯食ってたけどね」と振り返る。「それがまた、なんで監督になられたらそういう…」とツッコまれると「いや~、それは…」と言葉に詰まる場面も。だが「オレは主力だからいいよ」とし「あそこの場面はこうだよな、ああだよなって野球の話をずっとしてるわけだから。それは後々いい勉強にはなってるけどね」と当時の野球談議が監督となって生かされたという。それでも規則を作ったことに「時代が変わったっていうことなのかな」と説明した。

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2022年5月11日のニュース