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中畑清氏 阪神・青柳で乗ったいい波 巨人止めた悪い波

[ 2022年5月3日 05:30 ]

中畑清氏
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 【キヨシスタイル】対戦が3回り目に入ったプロ野球。先の巨人―阪神3連戦は首位と最下位の立場が逆転したような戦いだったね。最悪1勝15敗1分け、勝率・063まで沈んだ阪神が1カ月前に3タテを食らった敵地・東京ドームでリベンジ。今季最多の連勝を6まで伸ばした。

 矢野監督、試合後のインタビューで言っていた。「ビッグウエーブにしていきたい」って。そう、長いシーズンには必ず波がある。いい波をつかんだら、いかに大きくするか。悪い波はできるだけ小さく。それ次第で順位が決まるんだ。

 開幕戦でヤクルトに8―1から逆転負けして負の連鎖が続いた阪神にいい波を引き寄せたのは青柳だ。新型コロナに感染して開幕投手が流れ、やっと今季初登板にこぎつけたのは4月15日の巨人戦。8回を1失点でしのぎ、チームの連敗を6で止めた。22日のヤクルト戦は完封で連敗を4で止め、29日の巨人戦は2失点完投。3戦3勝のエース復活でチーム全体が落ち着いてきた。

 1日の巨人戦では3年目、20歳の西純が今季初登板初先発で7回1失点の快投。150キロ超の真っすぐ、鋭いフォークだけじゃなく打撃もいいんだよね。笑顔もいいし、こんな若手が出てきたら弾みがつくよ。巨人との差はまだ9ゲームもあるけど、残り112試合。諦めるには早すぎる。その気になる勢いを感じるね。

 一方、巨人は不安材料続出で黄信号がともっている。右肘の違和感を訴えて登録を抹消されたエース菅野に続き、主将の坂本が右膝じん帯損傷で離脱。投打におけるチームの精神的支柱を欠くことになったのだ。

 ドラフト1位ルーキーの大勢が抑えに収まり、4月までに6投手がプロ初勝利。若手投手の台頭が勢いをもたらしていたけど、ここに来て先発、中継ぎがつかまり、大勢につなぐ勝ちパターンに持ち込めなくなっている。

 今の波を最小限に食い止めるには、やっぱり投手陣の踏ん張りが必要。菅野は完全復活するまで中途半端な状態で戻してもらいたくない。ともにトミー・ジョン手術明けで大事を取り、現在登録抹消されている堀田、山崎伊の次回登板に期待したいな。(本紙評論家・中畑 清)

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