関本賢太郎氏 阪神・佐藤輝の同点打に感じた技術と考え方の成長 局面に応じた打撃できるようになった

[ 2022年5月1日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神10ー3巨人 ( 2022年4月30日    東京D )

関本賢太郎氏
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 【関本賢太郎 視点】阪神・佐藤輝の同点打に技術と考え方の成長を感じた。前の2打席はいずれもスプリットで空振り三振。6回の第3打席目もカウント2―2と追い込まれ、スプリットを頭に入れながら、5球目の外角真っすぐに対応してきた。コンパクトなスイングでの軽打は、1年目にはなかったもの。逆に2打席目の三振は無死二塁で進塁打を狙ったからと推察する。局面に応じた打撃ができるようになってきており、打率・284という数字は決して偶然ではない。

 最終的に、巨人バッテリーは1、2打席目と同じスプリットで勝負したい思惑があったと思うが、あの場面も1、3球目にスプリットを投じていた。本来ならインコースの真っすぐも配球に加えたいところだが、大城捕手のどこかに内角直球を右越え本塁打した前夜(29日)の残像が残っていただろう。逆転2ランだけは避けなければいけないケース。いったん、外で勝負して、最後はスプリットという前段を捉えた佐藤輝が見事だった。(スポニチ本紙評論家)

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