阪神・佐藤輝の倍返しだ 難敵の巨人・シューメーカーから2三振後に同点打「最後に1本打てて良かった」

[ 2022年5月1日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神10ー3巨人 ( 2022年4月30日    東京D )

<巨・神>7回無死、佐藤輝は坂本の打球をスライディングキャッチ(撮影・大森 寛明) 
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 やられたら、やり返す。打席の中での対応力も、阪神・佐藤輝の2年目の成長の証だろう。1点を追う6回2死二塁。2打席連続三振を喫していたシューメーカーから同点の左前適時打を放ち、塁上で三塁側ベンチに向かって右手を掲げた。

 「何回も同じようにやられるわけにはいかないので。最後に1本打てて良かったです」

 カウント2―2から外角145キロに合わせ、左前への痛烈な打球で二塁から中野を生還させた。「もちろん落ちる球は頭にあった。ちょっと浮いてきたんで、それを1球で仕留められたのは大きかった」。1、2打席目はいずれもスプリットにバットが空を切った三振。16日の初対戦でも2打数無安打1四球と辛酸をなめていたメジャー通算46勝右腕に対し、勝負どころで痛打を浴びせた。

 守備では3試合ぶりに三塁で先発し、3回先頭・岡本和のゴロ処理では一塁への送球が高くそれ、今季2つ目の失策を記録。それでも右翼に回っていた7回には、坂本の打球をスライディングで好捕して球場を沸かせた。

 「思い切れて良かった。(三塁も右翼も)どっちも準備しないといけないので難しい部分はある。しっかり準備しながら、考えながらはやっています」

 同点打の直後には「チャンスがあれば、いくぞ…と常々(筒井外野守備走塁コーチから)言われている。今日も1個決められて良かった」と二盗を成功させ、4盗塁は近本と並んでチーム2位。走攻守全てにおいてもはやチームの核と化し、「5月ももっと勝ちたいと思います」と勝利への渇望を口にした。(阪井 日向)

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