パドレス・ダルビッシュ 痛烈ライナー右腕直撃もド根性2勝!黒田超えMLB通算1319回2/3到達

[ 2022年5月1日 02:30 ]

ナ・リーグ   パドレス7―3パイレーツ ( 2022年4月29日    ピッツバーグ )

<パイレーツ・パドレス>力投するダルビッシュ(AP)
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 文字通り、耐え抜いた。パドレスのダルビッシュが29日(日本時間30日)、6回を6安打3失点で2勝目を手にした。最大の難関は4―2で迎えた5回。1死二塁で対峙(たいじ)したパイレーツの3番打者ヘイズの放った痛烈なライナーが右上腕を直撃した。

 打球速度は105・9マイル(約170キロ)。この日の大谷の4号ソロ(108・3マイル=約174キロ)と同じ170キロ超えだ。しかし、「体を固めてしまうと駄目」と脱力して受け、ダメージを最小限に抑えた。続投して6回まで投げたエースの右上腕には、ボールの痕がくっきり残っていたが、「全然大丈夫」と事もなげに話した。

 投球自体も豊富な経験と球種を生かし、我慢しながら修正。「立ち上がりはとにかく真っすぐが良くなかった」と初回に2失点してから直球を捨て、カットボール主体で組み立てた。「同じ球速帯で変化をつければバッターは嫌がる」。相手打線の2巡目からは、芯で捉えられた打球はほぼなくなった。

 メジャー通算の投球回は1319回2/3に到達。日本投手では黒田博樹(元ヤンキース)を上回り、野茂英雄(元ドジャース)の1976回1/3に次ぐ単独2位に浮上した。前回登板で80勝目を挙げ、「いろいろ助言を頂いた」と感謝する黒田を上回ったばかり。8月に36歳となるが、衰えを感じさせない。

 開幕投手を務めた4月は2勝1敗。「とんでもないのが1試合(1回2/3でKOされたジャイアンツ戦)あったが、それ以外は大崩れすることなくきている」。チームは4連勝。勝率差で2位だが、同地区のライバル、ドジャースとはゲーム差なし。頼もしい右腕がチームを支えている。

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2022年5月1日のニュース