ドジャースのバウアーが2年間の出場停止 メジャー最長期間 総額78億円分のサラリー消滅

[ 2022年4月30日 08:33 ]

2シーズンにおよぶ出場停止処分を科せられたドジャースのバウアー(AP)
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 ドジャースのトレバー・バウアー投手に対して29日、メジャーでは異例となる2シーズンにおよぶ出場停止処分が科せられた。ドメスティック・バイオレンス(DV)と性的暴行規定違反による厳しい処分で、同じくこの規定に違反したとされた2021年のサム・ダイソン投手(33=元ツインズほか)の1シーズン(ポストシーズンを含む)を超えるメジャー最長処分期間となった。

 バウアーは2020年にレッズでサイ・ヤング賞を受賞したあと、ドジャースに移籍した2021年に3年1億200万ドル(約132億6000万円)で契約。年俸2800万ドルだった昨季は17試合に登板して8勝5敗をマークしていた。制限リストに登録されていた期間のサラリーは支払われるが、2シーズンの計324試合分のサラリーを受けることはできず、AP通信によれば、この処分が続く場合には総額で6000万ドル(約78億円)を失うことになる。

 バウアーは昨年、カリフォルニア州サンディエゴ在住の女性から「首を絞められて何度も殴られ、意識不明になった。同意のないセックスを強要された」して訴えられ、地元警察が捜査。証拠不十分として刑事訴追はされなかったが、大リーグ機構(MLB)は7月2日にバウアーを管理下に置き、今季になっても制限措置を継続していた。

 一方、バウアーは「同意の上での激しいセックスだった」としてカリフォルニア州の裁判所にこの女性を名誉毀損などで提訴したことをSNSで公表。しかしドジャース側は事態を重く受け止め、MLB側の処分と方針を支持する姿勢を示している。

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2022年4月30日のニュース