大野豊氏 四球連発の広島・中崎、首脳陣は理由の把握を

[ 2022年4月29日 05:30 ]

セ・リーグ   広島5ー9ヤクルト ( 2022年4月28日    マツダ )

大野豊氏
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 【大野豊 視点】何とも後味の悪い結果になってしまった。勝ちパターンを担う2投手で計5四球。中崎は低めに投げようという意識があったもののストライクが取れず、逆に島内は力強く投げようとして投げ急ぎ高めに浮いた。あってはならない自滅だった。

 問題は四球の出し方だ。攻めた結果ではなく明らかなボール球。とりわけ中崎は経験豊富で、3連続四球なんて見たことがない。マウンドで修正できなかったのはなぜなのか。打たれるのとストライクが入らないのでは意味合いが全く違う。

 投手が四球を連発してしまう裏側には、技術的な問題と結果を恐れる心理面の2つの要因がある。首脳陣は本人の気持ちを確認し、何が原因でそうなってしまったのか…を掘り下げ、把握しておかないといけないだろう。

 試合は続き、29日からは敵地で中日3連戦。中崎と島内を外すなら話は別だが、1軍に残すのなら、リードした展開で終盤を迎えた場合に投げさせてほしい。そこで、しっかり切り替えた姿を見せてほしいと願う。(スポニチ本紙評論家)

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2022年4月29日のニュース