カブス・誠也 粘り腰マルチ 1人で計36球投げさせた「相手もだんだん疲れてくる」

[ 2022年4月29日 02:30 ]

ナ・リーグ   カブス6ー3ブレーブス ( 2022年4月27日    アトランタ )

<ブレーブス・カブス>マルチ安打の鈴木(AP)
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 カブス・鈴木の「粘り腰」が相手にボディーブローのようなダメージを与えた。3試合ぶりのマルチ安打と打点をマーク。本人は「前に飛ばないだけ」と笑ったが、驚異的な粘りで昨季世界一に輝いたブレーブス投手陣を追い詰めていった。

 メジャー通算108勝の先発右腕モートンに対し、初回は8球を投げさせて見逃し三振。「球種を見て探りながら入っている」とじっくりと球筋を見極める。3回無死二塁では、ファウルで粘って10球目のカーブを左中間フェンス直撃の適時二塁打。モートンは2回1/3を3失点、70球で降板したが、うち鈴木に対して18球を要した。

 7回は左腕ミンターに対して8球、9回には通算355セーブのジャンセンにも7球。ブ軍投手陣に鈴木は1人で計36球を投げさせ「球数をしっかり投げさせれば相手もだんだん疲れてくる」。これがじわりと効き、8投手を継投した相手を延長10回の末に下した。

 デービッド・ロス監督も「スコアボードを確認するといつも6、7、8球と粘ってくれている」とご満悦。「課題がたくさん出てくる。毎日が勉強」という鈴木だがその粘りと対応力はピカイチだ。(杉浦大介通信員)

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2022年4月29日のニュース