ドラフト候補のトヨタ自動車・吉野、6回2失点で初戦勝利に貢献「押せるところまで押していこうと」

[ 2022年4月15日 12:33 ]

社会人野球第64回JABA岡山大会   トヨタ自動車5―2三菱自動車倉敷オーシャンズ ( 2022年4月15日    倉敷マスカット )

 <トヨタ自動車・三菱自動車倉敷オーシャンズ>6回2失点で勝利に貢献したトヨタ自動車・吉野
Photo By スポニチ

 2球場で開幕し、リーグ戦が行われた。Aブロックのトヨタ自動車は今秋ドラフト候補の吉野光樹(てるき)投手(23)が先発し、6回2失点で勝利に貢献した。

 「調子がよかったし直球が走っていたので、押せるところまで押していこうと思っていました」

 力感あふれる投球が光った。初回に安打と犠打などで2死三塁とされたが、4番・渕上大地を球場表示で149キロの直球で捕邪飛に打ち取った。

 4回1死一塁から甘く入った直球を被弾したが「打たれた後が大事」と、その後は丁寧な投球で6回終了まで1人の走者も許さなかった。

 7回にマウンドで投球練習をしたところで、ベンチへ合図を送って交代。6回の終わりくらいから足がつりかけていたことで大事を取った。

 「完投いけたかな、と思ったが、迷惑をかけてもいけない。後ろにもいいピッチャーがいるので任せました」

 7回からは3年目の渕上佳輝、9回は17年目のベテラン・佐竹功年がともに無失点で締めて初戦を勝利で飾った。

 リーグ戦の初戦が大事なことはもちろん、熊本県菊陽町出身の吉野にはどうしても勝ちたい理由があった。試合前日の14日は、甚大な被害をもたらした熊本地震から丸6年という節目だった。

 「自分の家も被害を受けて大変だった。野球をやらせてもらっていることに、あらためて感謝して試合に臨みました」

 チームや周囲に感謝の気持ちを忘れることなく、目標のプロ入りを目指して快投を続けていく。

続きを表示

2022年4月15日のニュース