九州国際大付主将・野田に注目 強肩強打の「スーパー捕手」、最速146キロ投手と二刀流

[ 2022年3月15日 05:30 ]

18日開幕センバツ注目選手紹介(上)

九州国際大付・野田

 【僕の色】第94回選抜高校野球大会(18日から13日間、甲子園)の開幕まであと3日。入場行進曲「YOASOBI」の「群青」の歌詞にある「自分で選んだその色で」「自分にしか出せない色で」のように、自分の色を持った注目選手を3回にわたって紹介する。第1回は九州国際大付(福岡)の野田海人捕手(2年)。

 体重104キロの大型スラッガーで「1年生四天王」の一角、佐倉侠史朗が、注目を集めるが、見逃せない選手がもう一人いる。主将で強打の捕手、野田。「ショートのグラブを突き破るぐらいの意識で投げている」という強肩にも自信がある。

 中学時代から遠投は「100メートルはあった」という鉄砲肩。遠投やキャッチボールを繰り返して養った。九州国際大付では1年秋からレギュラーをつかみ、経験を積んだ。昨秋は自慢の強肩を見せる機会はほとんどなかったが、九州大会優勝と神宮大会4強に貢献。冬場は下半身の強化とスローイングの動きを再確認し、甲子園では「負けじと走ってくるランナーはいると思うので、それに負けないように勝負したい」と意気込む。打っては5番として公式戦14試合で3本塁打20打点、打率・396と勝負強い打撃も持ち味だ。

 一方で、投手としての才能も秘める。直球の最速は146キロを誇る二刀流。昨秋から本格的に始め、福岡大会決勝では先発して完投した。エースの香西一希(2年)は打たせて取るタイプだが、野田は「真っすぐで押し切って三振を取るピッチングをしたい」と強気な剛腕。元西武の楠城徹監督は「野球大好き、野球小僧という感じ」と評する。

 昨秋の神宮大会準決勝は大阪桐蔭に2―9でコールド負け。聖地での再戦の可能性は決勝となる。「決勝で当たって、倒して優勝したいな、という気持ちがあります」。1回戦は開幕日の18日、第3試合でクラーク(北海道)と対戦。野田にとっては17歳の誕生日でもある。(杉浦 友樹)

 ◇野田 海人(のだ・かいと)2005年(平17)3月18日生まれ、福岡県大牟田市出身の16歳。小学4年時に大牟田ジュニアドリームズで野球を始める。中学時代は硬式の高田ファイターズに所属。遠投は115メートル。50メートル走は6秒2。1メートル74、75キロ。右投げ右打ち。

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