巨人・桑田流“焦るな”改革 即戦力投手でもキャンプ2軍スタート 張り切る新人のオーバーペース防ぐ

[ 2022年1月21日 05:30 ]

引き揚げる(左から)大勢、山田、赤星(撮影・河野 光希)
Photo By スポニチ

 異例の即戦力2軍スタートだ。巨人・原監督は、ドラフト1位の大勢(関西国際大)、同2位の山田(JR東日本)、3位の赤星(日大)の新人3投手を、キャンプ2軍スタートとする構えを示した。

 「焦る必要はまったくない。どちらかというとファームの方でゆっくりスタートしてくれる方を僕自身は望むしね」

 川崎市内のジャイアンツ球場で、21日のスタッフ会議に向けたコーチ会議を実施。指揮官は桑田投手チーフコーチの改革案に耳を傾けていた。同コーチは「新人は2軍からスタートするべきだと思っている。その意向は監督にお伝えしました」と説明。原監督も「桑田チーフが計画を持ちながらやっている」と信頼を口にした。

 新人選手は、キャンプ初日から張り切り、オーバーペースになりがち。故障につながる恐れもある。期待の即戦力投手を、あえて2軍スタートとし、プロの練習に慣れることを優先。また、同コーチの発案でキャンプは例年よりも実戦を遅らせ、紅白戦は第3クール以降に組まれる見込みだ。

 20日、大勢ら新人のブルペン投球を初視察した指揮官は「みんな元気がいいね」と評した。「1クール、2クールでコンディションがいい状態なら、実力至上主義だから当然、上でということにはなるでしょうね」と指揮官は、期待も忘れなかった。(川島 毅洋)

続きを表示

この記事のフォト

2022年1月21日のニュース