阪神・糸原 伝達機能向上トレーニングで瞬発力アップだ!「突き詰めてこのオフやってきました」

[ 2022年1月21日 05:30 ]

自主トレを公開しキャッチボールする糸原
Photo By 代表撮影

 変身へ手応えは十分だ。阪神・糸原が20日、甲子園球場で自主トレを公開。課題の守備範囲を広げるべく脳と体の伝達を意識し、瞬発力を高めるトレーニングに励んでいることを明かした。

 「脳でしっかり考えて、自分の体に伝達すること、うまく体を使えることをテーマにして。脳が思っても体が動きたいように動いてないから、パフォーマンスが落ちる。脳がこう動きたいってイメージして体を動かす。それを繰り返してる」

 進化の理論はシンプルだ。「脳が思っていても自分の体がそう動いてない。今の動き良かったなとか、ダメだなとか原因があるので、突き詰めてこのオフやってました」。イメージしたことをそのまま体現する。言葉では簡単でも、昨年はその微妙な“誤差”がミスや失策となって出た。

 映像を見返すと、イメージしたものとは違ったパワーに頼った力任せのプレーも多かったことも分かった。自身の体をいかにうまく使いこなすか。長年通ったトレーニングジム「アスリート」で叩き込まれた重量を上げるウエートも継続しつつ「脳をトレーニングしつつ、体をうまく扱えるのをテーマに置いて」と、伝達機能を高める瞬発系のトレーニングに取り組んでいる。

 昨年は主に二塁を守って7失策。「一歩目だったり、課題は明確なんで。しっかり継続して。一年終わっての結果なんで、成果が出れば」と数字だけでなく、一歩目を生かした球際の強さでも変わり身を見せる。

 「昨シーズンは悔しい思いをしたので。この1年、寅年だしタイガースの1年だったというようにしていきたい」。“答え合わせ”は秋に待っている。(遠藤 礼)

 《若手の壁になる「しっかり勝つ」》糸原は台頭する若手の壁になることも宣言した。「若手の勢いがすごいので。押しつぶされないように、しっかり勝っていけるようにキャンプでアピールしたい」。早期の実戦出場も見据えており「プロの世界は毎年競争なんで。競争に勝ったやつが1人出られるので。負けないように頑張ります」と静かに闘志を燃やした。目標に掲げるのは2番での打率3割、出塁率4割。うるさい上位打線としてシーズンを完走する。

 《最高守備率は19年の.993》糸原の二塁での最高守備率は19年の.993(595守備機会、4失策)。守備範囲や球場が関係するため単純比較は難しいが、同年はゴールデングラブ賞受賞の菊池涼(広=.985)を上回っていた。

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