ソフトB・栗原 ノルマは199安打 長谷川超えの球団記録へ「頑張らないと無理。でも目指したい」

[ 2022年1月12日 05:30 ]

<ソフトバンク自主トレ>フリー打撃する栗原(撮影・岡田 丈靖)
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 全集中で先輩超えの199安打!ソフトバンクの栗原陵矢外野手(25)が11日、福岡市の福岡工大で中村晃外野手(32)らと行っている自主トレを公開。2013年に長谷川勇也1軍打撃コーチ(37)がマークした198安打を超えると改めて意欲を示し、今季のテーマとして打席での集中力を挙げた。気持ちが散漫な打席をなくし、球団記録更新を目指す。

 黙々とバットを振り込んだ。室内での打撃練習。栗原は一球、一球に呼吸を整え、快音を響かせた。「やっぱり優勝したい。改めてチームを引っ張っていけるように、チームが勝てるような行動をしたい」。チームの柱になる決意が打球に込められた。

 今季は背番号が31から24に変わる。昨季までつけていたのは13年に球団記録の198安打をマークし、最多安打、首位打者に輝いた長谷川1軍打撃コーチだ。「めちゃめちゃ凄い数字。本当に頑張らないと無理な数字だと思う。でも、やっぱり目指したい」と改めて尊敬する先輩を超えたいと意欲を示した。自主トレでは「ヒットを多く打てるスタイルにならないと」と長打よりも強く低い打球を目指している。

 昨年は自身初の全試合出場を果たして、全てキャリアハイとなる打率・275、21本塁打、77打点を記録。東京五輪では侍ジャパンの一員として金メダル獲得に貢献した。このオフはテレビ出演が増えるなど、知名度が急上昇中だが「結果を出してもっと有名になりたい」と貪欲だ。

 さらなる飛躍のためにテーマとして掲げるのは集中力だ。昨年はチーム最多60試合で4番を務めたが、「どうしても“いいや”と思う打席があった。情けなさは感じます。4番を打たせてもらった中で勝てない責任は感じた」と振り返る。一方的な試合展開などに気が抜けた打席があったと反省。合同自主トレ3年目となる中村晃から「1打席1打席の集中力、継続することの大事さを学びたい」と話した。

 「2月1日からまた勝負が始まる。何とかレギュラーを勝ち取れるように」と栗原。さらなる飛躍を期すシーズンを全集中で駆け抜ける。(福井 亮太)

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