明大・松島「今年こそ」 半年間のリハビリ生活へてつかんだ“リズムの大切さ” リーグ戦での活躍誓う

[ 2022年1月8日 11:53 ]

今年こそ!リーグ戦での活躍を誓う松島
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 東京六大学野球の明大が8日、今年の練習をスタートさせた。コロナ禍に泣いた1年を振り返り「今年こそ」と意欲を見せていたのが松島元希投手(1年=中京大中京)だった。

 昨年2月、コロナの影響で明大の入寮が大幅に遅れた。その間、センバツ大会に出場する後輩のために連日打撃投手やシート打撃に登板していた松島の左ヒジがパキッと音を立てた。「2月の中旬でした。ちょっと投げすぎました」と左ヒジを疲労骨折。それからは半年間のリハビリ生活。夏もコロナ蔓延で練習ができず1カ月間、地元名古屋に戻っていた。「もう仕方ないので体力強化中心にやってました。同期の藤江らが神宮でデビューするのをスタンドで見ながら、焦る気持ちはありました」と正直な胸の内を明かした。

 高校時代は中日にドラフト1位で入団した高橋と2本柱として活躍。1メートル64と小柄ながら左腕から147キロの速球と変化球を操り、2年秋の神宮大会では準決勝、決勝で先発。優勝に大きく貢献した。ケガとコロナに泣かされた1年。「でもスタンドから野球を見れたのが大きかった。投手って、いかにリズムが大切かよく分かりました」とプラスに捉えている。そして「昨年は何もしていない。忘れられた存在になっているから、今年はリーグ戦で絶対投げる!という思いは強いです。チームの中でもストレートのスピードは負けてないですから」と自信ものぞかせる。エース竹田が抜け投手陣が苦しいと言われる今季の明大。小柄な左腕が救世主となれるか注目したい。

 ◇松島 元希(まつしま・げんき)2002年9月6日、名古屋市生まれの19歳。中学は東山クラブ(軟式)で主に外野手としてプレー。中京大中京から本格的に投手に転向した。2年秋には神宮大会に優勝。ストレートのMAXは147キロ。楽天の松井裕樹投手を参考にしている。昨年の登板は11月に静岡で開催されたオータム・フレッシュリーグの聖隷クリストファー戦の1イニングのみ。1メートル64、72キロ、左投げ左打ち。

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2022年1月8日のニュース