奪三振量産「虎のKK」がやって来る! 阪神 最速157キロと独特カーブ武器のカイル・ケラー投手獲得

[ 2021年12月19日 05:30 ]

阪神が獲得を発表したカイル・ケラー投手
Photo By ゲッティ=共同

 「虎のKK」として奪三振を量産だ。阪神は18日、来季の新外国人としてカイル・ケラー投手(28=パイレーツ)の獲得を発表した。1年契約で推定年俸110万ドル(約1億2500万円)。背番号は42。新守護神として期待される1メートル93の長身助っ人は球団を通じ熱い意気込みを口にした。

 「日本でプレーするチャンスをいただきタイガースに感謝するとともに、非常に興奮している。タイガースを日本一にするために、自分のベストを尽くして勝利に貢献したい」

 パドレス移籍が決まったスアレスの代役と目される右腕の最大の特長は、高い奪三振率。今季プレーしたパイレーツでは32試合で計33回1/3を投げ36三振を奪い、奪三振率9・72。3Aインディアナポリスでは13試合、計18回1/3で実に31Kで同15・22という驚異的な数字を残した。メジャー通算でも9・32と1イニングに1個以上の三振を奪っている。

 主な球種は最速157キロの真っすぐと、独特の縦に割れるカーブの2つだけ。それでも映像でチェックした矢野監督は「球種は少ないけど空振りをしっかり取れているし、真っすぐの力もある。ジョンソンもそうだったんだけど、縦(変化)がある方が打ち取りやすい。空振りをしっかり取っているということは球の威力はあるんじゃないかな」と評価。起用法は「(実際に)見てみないとわからない」としたが、抑えとしての期待は高い。

 19年に在籍し「PJ」の愛称で親しまれたピアース・ジョンソン(現パドレス)は縦に大きく変化するパワーカーブを武器に58試合で40ホールド、防御率1・38の抜群の成績を残した。投球スタイルが共通するケラーの英語表記は「Kyle Keller」で略して「KK」。奪三振マシンにはうってつけの名前だ。「伝統ある甲子園球場でたくさんのファンの前でプレーすることを楽しみにしている」。ベールを脱ぐ日が待ち遠しい。(山添 晴治)

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