新庄ビッグボス「結果とかはどうでもいい」 トライアウトでチェックした3つのポイント

[ 2021年12月8日 15:31 ]

<プロ野球12球団合同トライアウト>グラウンドを指さす日本ハム・新庄監督(中央)=撮影・小海途 良幹
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 日本ハムのビッグボスこと新庄剛志監督(49)が8日、12球団合同トライアウト(非公開)を視察した。白いダウンに白のタートルネック、黒い革パンという格好で、稲葉篤紀GMとともに視線を送った。

 自身は昨年、14年ぶりの現役復帰を目指し、48歳でトライアウトを受験。中堅以外に一塁、二塁、三塁を守り、左前適時打を放ってアピールしたが、NPB球団からオファーはなく、復帰を断念した。監督の立場として初めてのトライアウト視察となったが、その中にはビッグボスならではのチェックポイントがあった。

 まず、意識して見たポイントとして「足の回転。足の速い選手と肩の強い選手は衰えがない。まだ若いしね」とした。「打席の中での結果とかは僕どうでもいい。いかに早いタイミングとって、見極めてバッて振れてるかどうかを見てたんですけど」と打席結果よりもプロセスを重視。その上で「ちょっとタイミングが遅い感じがした。打ち損じも多かった。結果はね、いいんですよ」と感想を述べた。

 野手出身として投手の見方も、ビッグボスならでは。「僕があそこの打席に入って、どういう風にタイミングをずらされるかを見ていたので面白かった」と自らが対戦しているイメージで投手をチェックしていたことを明かした。

 また、アピールの大事さも力説。「ウォーミングアップ一つで足の回転よければ面白いってなるし、キャッチボールだって、すごいボール投げてれば、ん?って思うのに。照れ隠しがあるのかなって思う。練習とかのアピールが少ないなと思いましたね」と指摘。「打球が当たる前にスタート切ってる選手が少ない。2人、しっかり打つ前に(スタートを)切った選手はいたけど、そういうところなんですよ。実力はあるんですから、何かをきっかけに変えられる」と積極性の大切さを説いた。

 さらに、元阪神で、台湾プロ野球・中信兄弟の高野の姿勢を引き合いに「しっかり、マウンドにも俺たちにもあいさつをして。ああいう人間性は大事だと思う。ああいう姿勢っていうのは、ユニホーム脱いだ後でも必ずプラスになると思う」とプレー以外の面もくまなく目を配っていた。

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