稲葉氏&大谷翔平に正力賞特別賞 史上初のダブル受賞 野球が人々に力を与えた1年

[ 2021年12月8日 05:30 ]

エンゼルスの大谷翔平(左)と侍ジャパン・稲葉前監督
Photo By スポニチ

 正力賞の選考にはサプライズが残っていた。高津監督の選考結果を説明し終えた王貞治委員が史上初のダブル特別賞を贈ると明かした。

 1人目が、東京五輪で侍ジャパンを金メダルに導いた監督の稲葉篤紀氏(現日本ハムGM)。王委員は「開催国は大変なプレッシャーで、自国開催で勝つのは本当に難しい。大変な功績」と称えた。受賞に稲葉氏は「大変光栄に思います。全ての選手、コーチ、スタッフ、サポートしていただいた皆さまの結束力のたまものだと思っています」とコメントした。

 もう一人は大谷。満票でア・リーグMVPに輝いた大活躍に「日本の野球という意味からするとスケールが全然違う。彼のプレーぶりも世界中を巡った」と王委員。大リーグ所属選手の特別賞は04年のイチロー(マリナーズ)以来2人目で、大谷は「評価いただけてうれしく思います。ファイターズの先輩の稲葉さんと一緒にいただけたことに縁を感じます」とコメントした。

 いずれも満場一致での選出。両選手には正力賞特別賞として金メダルと賞金300万円が贈られる。

続きを表示

2021年12月8日のニュース