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「シャー!」ヤクルト青木が執念決勝打 初の日本Sで39歳が均衡破る千金初打点

[ 2021年11月22日 05:30 ]

SMBC日本シリーズ2021第2戦   ヤクルト2―0オリックス ( 2021年11月21日    京セラD )

<オ・ヤ>8回2死一、二塁、青木は先制タイムリーを放ち、雄叫びを上げる(撮影・森沢 裕)
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 執念だ。重圧をはねのけた。ここぞで頼りになるのは、やはり百戦錬磨のこの男だ。ヤクルト・青木が一塁ベースで力強く右拳を握り、「シャー!」と叫んだ。

 「勝つにはあそこで打つことだと思ったし、とにかく集中して打席に立った。甘いところになかなか来なかった。やっと来たという感じだった」

 0―0の8回2死一、二塁。宮城の内角直球を思い切り振り抜いた。詰まった。しかしベンチの仲間の思いを乗せた打球が、二塁手の頭上を越え、中堅手の前にポトリと落ちた。19歳年下の左腕からチーム野手最年長の39歳が、決勝打となる先制打を放ち、シリーズの流れを引き戻した。

 試合前、野手陣が肩を組んでの恒例の円陣。その中心で青木は叫んだ。「このプレッシャーを意気に感じてプレーしていこう!!」。初戦の試合前ミーティングでは高津監督の音頭で、コーチ、スタッフも含めて全員で肩を組んだ。「このチームの特長はつながり。ピッチャーのつながり、打線のつながり。我々がやってきた野球、我々しかできない野球。全員が一つの輪になって、4つ勝てるように努力していこう」と指揮官。初戦は痛恨の逆転サヨナラ負けを喫したが、この日はみんなでつないだチャンスに青木が応えた。

 ロイヤルズ時代の14年、ジャイアンツとのワールドシリーズに出場。世界一を争う大舞台の経験はあるが、日本シリーズは39歳にして今回が初出場だった。値千金の一打は日本シリーズ初打点。セ・リーグにとっては、日本シリーズ連敗を13で止め、さらに13年の第7戦で巨人が楽天に敗れてから続いた、パの本拠地での20連敗も止める白星となった。

 「(オリックスは)いい投手が続くと思うけど、同じ人間なんでね。みんなそういう気持ちでやっていってくれたら。何とか1個取れた。また集中していきたい」。青木が自身初の日本一へ、道をつないだ。(青森 正宣)

 ≪杉浦に次ぐ年長V打≫39歳10カ月の青木(ヤ)が8回に決勝の中安打。日本シリーズで39歳以上の選手が勝利打点を挙げるのは、12年巨人第3戦の稲葉篤紀(日=40歳2カ月)以来。ヤクルトでは92年西武第1戦で代打満塁サヨナラ弾を放った杉浦享(40歳4カ月)以来29年ぶりで、杉浦に次ぐチーム2番目の年長V打になった。

 ≪驚異のヤクルト打線 相手先発が左腕なら今季14連勝≫ヤクルトが第2戦に勝ち、広島が18年ソフトバンク第3戦に敗れてから続いていたセ球団のシリーズ連敗を13で止めた。この日は相手先発の宮城に6回1死まで完全投球を許しながら8回に先取点を奪い黒星をつけた。相手先発が左腕の試合には、今季公式戦の9月15日阪神戦から14連勝になった。また、シリーズで試合開始から5イニング以上を無走者に抑えられながら勝ったのは、79年広島第2戦の近鉄に次ぎ2チーム目。近鉄は6回無死から初の走者を出しており、6回1死以上無走者に抑えられて勝ったのはヤクルトが初めて。

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