早くも面白キャラ全開 楽天ドラ2安田 初体験の寒さ対策は「筋トレ」

[ 2021年11月15日 05:30 ]

楽天と入団合意した愛知大・安田(球団提供)
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 “筋・ゴジラ”が杜の都に襲来する!楽天がドラフト2位で指名した愛知大の安田悠馬捕手(21)が14日、愛知県内のホテルで契約金7000万円、年俸1100万円で入団合意。筋力を強化するためにトレーニングジムでアルバイトするなど努力を重ねてきた男は「打てる捕手」として正捕手の座を目指すことを宣言。初めて経験する東北の寒さ対策にも「筋トレ」を挙げるなど笑わせた。

 入団合意でまた一歩、プロ野球選手に近づいた。前向きな性格で愛されキャラ。そんな安田にも不安がある。「寒さが苦手で…」。兵庫県で育ち愛知県で大学生活を送る男にとって東北地方の寒さは未知の敵。仙台に住む友人に電話で事前に聞き取り調査をした結果、入寮までにやるべきことが見えた。

 「仙台は寒いと聞いたので筋トレをして体を内側から温めていこうかなと。鍛えて(寒さに)強くなりたい」

 現在の体重は105キロ。筋骨隆々のボディーが規格外の長打力の源だ。巨人やヤンキースで活躍した松井秀喜似で青のピンストライプのユニホームだった須磨翔風時代に「青ゴジラ」と呼ばれた男は「汗をかくので厚着は好きじゃない。一年中、半袖、短パンでいたいので。服装は変えず内面から変えたい」と珍発言も連発。それでもトレーニングに懸ける思いは大真面目だ。

 現在、トレーニングジムと居酒屋のアルバイトを掛け持ちしている。ジムで働き始めたのは大学1年から。勤務時間以外は器具を使い放題で「僕にとって筋トレが“まかない”」と言う。「タダ飯」ならぬ「タダトレ」で肉体を徹底的に鍛えて大学通算32本塁打を放ち、ドラフト2位指名されるほどのスラッガーに成長した。

 幼少期から巨人・阿部慎之助や西武・森友哉ら左の「打てる捕手」に憧れてきた。豪快な打撃をアピールしながら正捕手の座を狙っており「田中将大投手の球も受けたい」と目を輝かせる。楽天がリーグ優勝と日本一を達成した13年は中学2年。両腕を突き上げる田中将に当時の正捕手・嶋(現ヤクルト)が抱きつく名場面は目に焼き付いている。

 この日は憧れのユニホームに袖を通し「(自分も田中将に)抱きつきたいです!」と言った。寒さにも負けない筋肉のよろいをまとい、杜の都へと乗り込む。(重光 晋太郎)

 ◇安田 悠馬(やすだ・ゆうま)2000年(平12)3月3日生まれ、神戸市出身の21歳。小2から野球を始め、横尾中では軟式野球部に所属して捕手。須磨翔風では1年夏からベンチ入りし2年春から主に一塁手でプレーした。甲子園出場はなし。愛知大では1年春から指名打者でリーグ戦に出場し3年春から捕手兼任。1メートル85、105キロ。右投げ左打ち。

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