CSファーストS初戦先発の巨人・菅野 中3日を覚悟 ファイナルSも初戦任せろ「120球投げても…」

[ 2021年11月6日 05:30 ]

グラウンド入りする菅野(撮影・森沢 裕)
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 エースの覚悟が言葉からにじむ。コロナ下で昨年はセ・リーグでは開催されなかったCS。初戦に先発する巨人・菅野は甲子園での調整を終えて「体も休めることができたので万全の状態。(球数は)全く意識しない。120球投げても中3、4日は覚悟してます」とフル回転を誓った。

 2戦先勝の超短期決戦で初戦を取り、勝ち進めばヤクルトとのファイナルS初戦は10日だ。今季は故障や不振で4度の登録抹消を経験。6勝に終わったものの、終盤に復調した。シーズンの悔しさを晴らすためにも、プロ9年間で経験のない中3日での先発も辞さない構え。快投や大量リードによる早期降板などで球数を抑えることができれば、実現する可能性はより高まる。

 宮崎で行われているフェニックス・リーグには参加せず、1軍本隊で調整を重ねてきた。2日にシート打撃に登板したのみで実戦は10月23日のヤクルト戦から遠ざかるが「その時より、さらに1段階、2段階良くなっているのは間違いない」と自信をのぞかせる。警戒する打者に今季10打数5安打と打ち込まれた近本を挙げ「足もあるチーム。そういったところを気を付ければいい結果が生まれる」と分析。原監督は共同会見で菅野について「シーズンで本来の力を出し切れていないという点で元気いっぱい。エネルギーを出してくれる」と期待した。

 「チームの誰一人日本一(になる)ということに疑いはない。なんとか勝ちたい」と菅野。まずは初戦。シーズン3位から下克上での日本一へ向けて、エースが先陣を切る。(田中 健人)

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2021年11月6日のニュース