阪神・近本「菅野キラー」に任せろ! 対戦打率・500の好相性、巨人エース撃ってチームを勢いづける

[ 2021年11月6日 05:30 ]

フリー打撃で鋭い打球を飛ばす近本(撮影・平嶋 理子)  
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 阪神・矢野監督とともにファーストS開幕前日の共同会見に臨んだ近本は、「菅野撃ち」でチームを勢いに乗せるべく言葉に力を込めた。

 「(意識するのは)菅野投手。初戦で緊張感がある中でどう勝てるか、どうやって点を取るかが全てだと思っているし、その後の流れにつながってくると思う。自分たちの野球、全員でしっかりしっかり戦っていきたい」

 立ちはだかるのは、宿敵のエース。だが恐れることはない。虎のリードオフマンは、驚異的とも言える好相性を誇っている。今季の対戦打率・500(10打数5安打)、通算で見ても40打数16安打、打率・400、2本塁打。正真正銘「菅野キラー」の背番号5は、大舞台での伝統の一戦へ向け心を躍らせた。

 「巨人さんはチーム力があるので、やりづらい部分は去年からあります。(一昨年の)1年目はそういうことは考えずに、ただ自分のことを考えていた。これだけ長い歴史で、阪神―巨人戦をメディアでも取り上げていただいて、その中で盛り上げられるような試合をやっていきたい」

 右太腿裏の強い張りの影響で、シーズンのラスト3試合は欠場。チームも最終戦で優勝を逃すという結果に悔しさをかみしめたが、すでに気持ちは切り替えた。「まだCSという戦いが残っているので、チーム全員で戦ってセ・リーグ全体で盛り上がっていけるような戦いをしたい」

 故障箇所は快方に向かい、練習試合で実戦調整も積んだ。きょう6日の第1戦には「3番・中堅」での出場が有力。準備を整えた選手会長は、改めて一丸によるG倒を誓った。

 「レギュラーシーズン同様に自分たちの野球、矢野野球でしっかりチーム全体で引っ張って。個人的にもチームにいい勢いをつけられるようなプレーができたらと思います」

 走攻守の要であり、チームの「顔」とも言える男が、日本一を目指す猛虎をけん引する。(阪井 日向)

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