牛島和彦氏セCS展望 大事なのは初戦、第1打席

[ 2021年11月6日 05:30 ]

牛島和彦氏
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 巨人はシーズン終盤に失速。そこからどう立て直すか。打線では中軸を打つ前の1、2番がカギを握ると思っていたが、4番・岡本和を故障で欠くとなればあまりにも痛い。

 エースの菅野はシーズンでは何とか抑えているイメージだったが、体が重そうというかうまく使えていない印象。故障の影響でスムーズに体を動かせていないのか。ただ、巨人は初戦をその菅野で獲りたい。打線もぽんぽんとつながれば雰囲気はガラッと変わる。大事なのは初戦、第1打席。ちょっとしたきっかけを、どちらのチームがものにするか。

 対する阪神は近本の復帰が朗報。1番・近本、2番・中野のコンビなら足が使え、相手投手に重圧を与えることができる。巨人と同様に、この2人がいかに中軸につなげるか。佐藤輝にも期待。相手投手の内角攻めに苦しんでいるが、短期決戦で一発は魅力的だ。そのバットでグッと流れをつくる可能性もある。先発左腕の高橋は非常にボールの切れが良く、右横手投げの青柳とタイプの違う投手が控える。守護神・スアレスの存在も大きい。

 迎え撃つヤクルトは奥川に勢いを感じるし、彼で勝てばチームは乗る。打線も強力で、3チームの中で最も投打がかみ合う。アドバンテージの1勝もあるだけに有利にステージを進めるだろう。(スポニチ本紙評論家)

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2021年11月6日のニュース