関本賢太郎氏 阪神・佐藤輝の3ランはボール球を振らずカウントをつくれたからこそ

[ 2021年10月25日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神7ー2広島 ( 2021年10月24日    マツダ )

関本賢太郎氏
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 【関本賢太郎 視点】佐藤輝の先制3ランは、カウントをつくれたからこその一打だった。初球の真ん中低めに沈む誘い球を見送り、カウント1―1から2球続いたチェンジアップにはファウルで食らいついた。5球目。今度はインハイをついてきたストレートを、見事に放り込んだ。

 本塁打から遠ざかって以降、他球団の攻め方は徹底されていた。インハイをついて、次はフォークやチェンジアップで誘う。その誘いに乗らなければ、今度はインハイに戻す…。この日も従来のパターンで攻められたが、初球のボール球を振らなかったことで勝機を見いだした。

 打撃不振に苦しんだのは、フォームが原因ではない。それはボール球を振らされていたからで、ストライクを打つ技術はある。投手がボール球で誘ってくる状況や場面を理解できるようになってくれば、相手はストライクゾーンで勝負せざるを得なくなり、状態が上向いていく可能性は大いにあるだろう。底は脱した。

 26日の中日戦だけではなく、ポストシーズンに向けても好材料だ。ロハスの状態も良い。当たりのないマルテのすぐ後ろにこの2人をおけば、マークが分散しマルテが打ち始めることも考えられる。得点力不足に苦しんできた打線全体にも、光が差した一戦となった。(スポニチ本紙評論家)

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