インディアンズがホームで最後の試合 106年の歴史に幕 来季からはガーディアンズ

[ 2021年9月28日 08:02 ]

「インディアンズ」としての最後のホームゲームを見守ったファン(AP)
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 人種問題への配慮で来季からチーム名をガーディアンズに変更するインディアンズが27日、地元クリーブランド(オハイオ州)で今季のホーム最終戦となるロイヤルズ戦に臨み、8―3で勝利を収めて今季の成績を77勝79敗とした。

 本拠地「プログレッシブ・フィールド」での最終戦に詰めかけた地元ファンは収容能力の37%にすぎない1万3121人。しかし1915年から名乗ってきたインディアンズとしてのホームゲームはこれが最後とあって、スタンドには別れを惜しむメッセージを記したサインボードが多数掲げられた。

 試合は先発したキャル・カントリル(26)が6回を6安打、3失点で今季8勝目。「二番・遊撃」で先発したアメド・ロザリオ(25)は11号ソロを含む5打数4安打3打点の大活躍。1試合4安打以上は今季6回目となった。

 インディアンズは1894年にミシガン州のグランドラピッズ・ラスラーズ(RUSTLER=家畜泥棒、転じて精力的な人の意味)として誕生。1900年から拠点をクリーブランドに移し、1915年にインディアンズとなっていた。

 ボブ・フェラー、ジム・トーミといった名選手を輩出したが、ワールドシリーズ制覇は1920年と48年の2回(出場は6回)のみ。優勝から遠ざかっている期間(73年)は現存している球団の中では最長ブランクで、その“トンネル”からの脱出はガーディアンズに託されることになった。

 敗れたロイヤルズは71勝85敗。ア・リーグ本塁打部門でブルージェイズのウラジミール・ゲレロJR(22)と並んで1位(46本)となっているサルバドール・ペレス(31)は4打数2安打2打点だったが本塁打は出なかった。

 なおインディアンズは28日から敵地カンザスシティー(ミズーリ州)でロイヤルズと3連戦を行い、そのあとアーリントン(テキサス州)でレンジャースと3試合を消化して今季の全日程を終えることになっている。

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