巨人・八百板 戦力外通告経験した苦労人がプロ初打点 チャンスで結果を…日々研さん

[ 2021年9月28日 08:00 ]

15日のDeNA戦でプロ初打点となる適時打を放った八百板
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 1人の若武者が躍動した。巨人・八百板卓丸外野手(24)が9月15日のDeNA戦(東京ドーム)の9回に代打で出場し、プロ初打点となる中前適時打を放った。1軍での出場は楽天時代の18年以来、実に3年ぶり。戦力外通告を経験した苦労人の土壇場での一打を記者席から見て、胸を熱くした。

 4―6の9回1死一、二塁だった。三嶋のスライダーを捉え、1点差に迫った。同点に追い付いた後の1死満塁で同級生の岡本和の浅めの左飛で三塁からタッチアップ。ヘッドスライディングで生還し、サヨナラのホームも踏む活躍を見せた。巨人移籍後では初打席。お立ち台で「やっと巨人の一員になれた気がします」と語ったのが印象的だった。

 19年に楽天から戦力外通告を受け、合同トライアウトを経て同年に巨人と育成契約。今年2月の春季キャンプ中に支配下登録された後も、宮崎での夜間練習には欠かさず参加し、ティーやフリー打撃でバットを振り込んでいた。ここまでの道のりを「あっという間だった。なかなか上に上がれなくて、ずっと悔しい気持ちでやってきた。結果が出てうれしい」と話した。一方、巨人でのプレーも2年目を迎えた24歳。プロの世界で生き残れるか、本当の勝負はここからだろう。

 ファームで指導してきた阿部慎之助2軍監督(42)は「ああいう時に“代打いけ”ってなる。そこで掴めるか掴めないかは本人次第。あそこで打ったからチャンスは、またもらえるんだから」と勝負どころで強烈な印象を残した打撃を評価する。関わってきた選手の1軍での活躍が何よりのモチベーション。日々、技術を磨く他の若手にも「印象ってやっぱり大事。そこを掴んで欲しい」と期待する。

 今シーズンも残り21試合で、首位のヤクルトと4ゲーム差の3位。リーグ3連覇に向けて厳しい状況に置かれているチームの中、八百板がどのような活躍を見せるか注目したい。(記者コラム・田中 健人)

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