ドラ1候補の指輪物語 東北福祉大・椋木蓮の約束

[ 2021年9月25日 17:13 ]

仙台六大学野球 秋季リーグ開幕戦   東北福祉大11―0東北工大 ( 2021年9月25日 )

祖母の形見の指輪を首にかける東北福祉大の椋木(撮影・柳内 遼平)
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 仙台六大学野球の秋季リーグが25日に開幕し、今秋ドラフト1位候補に挙がる東北福祉大の最速154キロ右腕・椋木(むくのき)蓮投手(4年)が東北工大を5回無安打無失点に抑えてリーグ戦通算13勝目を挙げた。最速149キロの直球を軸に5者連続を含む9奪三振の力投。亡き祖母との約束を果たすために腕を振り、10月11日のドラフト会議を待つ。

 椋木の首に光るネックレスには指輪が付いていた。8月に88歳で亡くなった祖母・木村勝子さんの形見だ。

 「ずっと“プロにいってね”と言われていた。“プロになったよ”という報告がしたい」

 毎年、夏と冬の帰省期間は地元の山口で必ず寿司店に連れていってもらったという。天国から見守る祖母との約束が原動力だ。

 1点リードの3回。先頭を鋭く落ちる得意のスライダーで空振り三振を奪った。初回2死から5者連続の奪三振ショーに「スライダーが良かった。手応えがありました」と自信たっぷりに言った。

 優勝した春季リーグでは6試合で3勝1敗、防御率1・75の好成績。しかし、リーグ優勝を争った仙台大との3試合で2本塁打を許した。「斜めに落ちるスライダーが横(の変化)になっていた」と課題に挙げ、直球と同じリリースを意識したことで斜めに落ちる宝刀は復活した。

 5回を無安打無失点で9三振を奪う快投。この日最速の149キロの直球にスライダー、フォークを低めに集めた。5回に与えた死球以外は走者を許さず、元西武の大塚光二監督は「変化球の精度がかなり上がった」とエースを褒め称えた。

 大学球界を代表する右腕を11球団のスカウトが視察。楽天・後関昌彦スカウト部長は「上位で消える。1位の球団も出てくる」と言い、オリックスの牧田勝吾編成副部長も「即戦力でトップレベルの選手」と評価した。

 「(プロでは)1年目から活躍できる選手になりたい」と椋木。ドラフト1位で指名を受け、大好きな祖母との約束を守ってみせる。(柳内 遼平)

 ◇椋木 蓮(むくのき・れん)2000年(平12)1月22日生まれ、山口県出身の21歳。高川学園では2年夏に甲子園に出場。東北福祉大では1年春からベンチ入りし、18年と21年の全日本大学野球選手権に出場。憧れの投手は楽天・岸。50メートル走6秒3、遠投100メートル。1メートル79、84キロ。右投げ右打ち。

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