逃げるなら、盗む――「2日で7四球」でも大谷には足がある 連敗止める二盗→決勝ホーム

[ 2021年9月25日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス3ー2アストロズ ( 2021年9月23日    アナハイム )

<エンゼルス・アストロズ>6回2死一塁、大谷は二盗を成功させる(撮影・沢田 明徳)
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 歩かせるなら、走る――。エンゼルスの大谷翔平投手(27)が23日(日本時間24日)、アストロズ戦に「2番・DH」で出場。3四球など1打数無安打に終わったが、四球で出塁した6回、二盗を決め決勝の本塁に生還した。今季24個目の盗塁で過去5人しかいない45本塁打&25盗塁達成にあと1。2日で7四球と勝負を避けられる状況で、もう一つの脅威を見せつけてチームの連敗を6で止めた。

 気配を消していた。同点の6回2死一塁、打席にはウォルシュ。一塁走者の大谷は初球、ワンバウンドの変化球を捕手が三塁側にはじいた時、微動だにしなかった。だが警戒の薄れた3球目。敢然とスタート。際どいセーフ判定にチャレンジが行われたが、判定はそのまま。今季24個目の盗塁だった。

 続くメイフィールドの2点二塁打で決勝のホームを踏み、連敗ストップに貢献。この日2度目だった四球での出塁で足を生かし、勝利につなげた。4四球だった前夜、ジョー・マドン監督は「ア軍のように優勝争いをしているチームは、試合前に“彼に打たれるな”と言われる」と大谷が勝負を避けられる状況を説明。この日も3四球で2日で計7四球となった。だが、大谷は屈することなく、可能なことにトライ。ア軍にとって、地区優勝へのマジック3を減らすことができなくなる手痛い失点だった。

 ともにリーグトップの46本塁打のペレス(ロイヤルズ)が休養日、ゲレロ(ブルージェイズ)も不発。大谷も45本塁打のままだったが、この二盗でレアな記録に王手をかけた。メジャーで過去「45本塁打&25盗塁」を達成したのは、バリー・ボンズら5人。四球禍が続けば、史上6人目の「45―25」達成の可能性はグンと高まる。

 残り9試合。24日からはマリナーズ3連戦がスタートする。試合前にジェレミー・リード打撃コーチは「彼のキャリアの中でも参考になる時期だと思う」と驚異的な成績を残して過ごす、シーズン最終盤のさまざまな経験が糧になると強調。一方で「ここ数日は良くなっている。ゾーンを小さくしたアプローチを保つことが今後への鍵」と打撃内容が上昇気味であるとも明かした。
 103年ぶりの2桁勝利&2桁本塁打にもあと1勝。盗塁と本塁打を合わせた記録にも王手をかけた。二刀流でのシーズン完走の終着点へ、大谷は最後の力を振り絞る。(柳原 直之)

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