広島、自力CS消滅 今季象徴の拙攻 12安打も1点だけ 佐々岡監督「得点圏で一本が出ない」

[ 2021年9月20日 05:30 ]

セ・リーグ   広島1ー5ヤクルト ( 2021年9月19日    神宮 )

<ヤ・広(18)>7回、三振に倒れ、ベンチに引き揚げる鈴木誠(右)と佐々岡監督(撮影・吉田 剛)
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 広島は19日のヤクルト戦に敗れて、自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅した。打線は相手を上回る12安打を放ちながら、1得点に終わる拙攻に終始。先発・高橋昂也投手(22)も4回4失点で6敗目を喫し、チームは今季ワーストに並ぶ借金16を抱えた。

 今季の低迷を象徴する形で「自力CS」が消滅した。ヤクルトを上回る12安打を放ちながら、1得点どまり。これには、佐々岡監督も「よーいドンで3点(先制された)。(走者を)ためて、つなぐ形になったけど、チャンスはつくっても得点圏で一本が出ない。相手は長打、本塁打で得点が入る。その差だと思う」と優勝争いをする相手との力の差を痛感した面持ちだった。

 初回に3点を失ったこともあり、小技を絡めることなく、まずは安打を重ねての得点を目指した。0―3の3回は2死無走者から西川、鈴木誠の連打などで二、三塁と好機をつくったが、坂倉が二ゴロに倒れた。1―4の7回1死一、二塁からは西川、鈴木誠が2者連続三振…。好調の選手でさえ得点機では、それまでの勢いを失う。結局2、3、5、7、9回と得点圏に走者を進めるも、得点は5回に野間の適時打で奪った1点のみ。河田ヘッドコーチは「得点圏で力むのは当たり前。一本が出ないのは実力以外にない」と悩ましげだった。

 リーグトップのチーム打率・260を誇りながら、417得点は同5位。開幕から悩まされ続ける得点力不足は、解決の糸口すら見いだせないまま、シーズン終盤を迎えた。

 特に、この日の相手ヤクルトには今季5勝11敗2分け。昨季までヤクルトで外野守備走塁コーチを務めた河田ヘッドコーチは「今年のヤクルトは外国人が打点をあげて勢いがつくし日替わりヒーローもいる。去年よりもレベルが上がっているように見える」と分析する。一方で、広島は助っ人のクロン、メヒアの2軍暮らしが続き、固定されつつある先発メンバーを脅かす競争力にも乏しい。優勝を争うチームの活気がまぶしく映った。

 とはいえ、無抵抗のままシーズンを終えるわけにはいかない。指揮官は「応援してくれるファンもいる。一戦一戦、自分たちの野球をするしかない」と気丈に前を向いた。いかにして1点を積み上げるか――。必死に答えを探す日々が続く。(河合 洋介)

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