【大谷と一問一答】本塁打王は「獲りたい気持ちある」も「最後にいい感覚で終わるか」が大事

[ 2021年9月20日 10:06 ]

試合後のオンライン会見に臨む大谷
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)は19日(日本時間20日)、アナハイムでのアスレチックス戦に「2番・投手」で出場し、8回5安打2失点、自己最多に並ぶ10奪三振の快投を見せたが、勝敗が付かず10勝目はならなかった。1918年のベーブ・ルース以来103年ぶりの「2桁勝利、2桁本塁打」は前回登板に続き、持ち越しになった。今季は9勝2敗のまま。打者では2打数無安打、2四球1三振で本塁打は8試合連続で出なかった。チームは延長十回、タイブレークの末2―3で敗れた。

 以下、試合後の主な一問一答。

 ――投球全体を振り返って。
「全体的にコマンド(制球)が良かったです。打たれたのが本塁打になっているので。そこら辺は前回に続いて反省点かなと思います」

 ――スプリットが多く、投球割合の51%を占めた。
 「もうシーズンも最後の方なのでいろいろと投げながらいきたいなと思っています」

 ――15日にキャッチボールで右腕に張りが残っていると。もう投げられないことがよぎったか。
 「いや、そんなことはないですね。多少、(患部の)張りがかえってくるのが遅かったので、一応、報告した感じです」

 ――106球目に99マイル(約159キロ)も出た。右腕の張りは。
 「問題はなかったですね。球数的に抑えられたら9回もいきたかったぐらいなので。全体的にそういう感じかなと思います」

 ――なぜスプリットを55球と多投したか。ジョー・マドン監督はいろいろな握りを試しているとも話していた。
 「シーズンを健康で最後まで終わるのが一番の目標ではあるので。その中で負担のかかる球、かからない球といろいろとありますけど、シーズンの中でトータルとして見た時に。全体の球種を抑えるところもあると思う。今日は残り試合数も少ないので、そういう意味で多めに投げました」

 ――チームはポストシーズン進出が厳しい状況。投げ続けるモチベーションはどこからか。
 「個人的には投げないと成長できないというか。もちろん今年で終わるわけではないですし、来年以降ももちろん、どんどんどんどん投げ続けたいなという意欲はあるので。1試合1試合より来年につながるように。チームもそういう方針だと思うので。正直、つらい9月ではあるかなと思いますけど、こういう9月を過ごしたくないと思って、また来年頑張れるように。残り試合数頑張りたいなと思います」

 ――本塁打王争いについて。まだ獲れるという自信は。
 「もちろん獲りたい気持ちはあるっちゃありますし、残りももう少ないので。獲りたいなという気持ちもありながら、1打席1打席いい感覚で。最後いい感覚で終わるか、悪い感覚で終わるか。来年以降のオフの取り組みも変わってくるので。まずはいい打席を増やしたいなというのが一番かなと思います」

 ――ここ1か月は引っ張りの打球が増えている。
 「単純に甘い球が少ないというのが一番かなと思うので。打線の中で戦っているので、勝負するところ、しないところ。いろいろとあると思いますけど、その甘い球の絶対数が少ないので。いい打撃をするのはなかなか難しいかなと思いますけど、自分の成長のためだと思って。そこでも成績を残せるように工夫しながら頑張りたいなと思います」

 ――右腕に違和感を覚えたのは、具体的には右肘の張りということか。
 「違和感というか、張りがあること自体は普通なので、中5なり6(日)なり、1日1日、元の状態に戻ってくる感覚というかそういうのがちょっと遅いかなという風に感じたのでそれを報告はしました」

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