広澤克実氏 秋に調子上がる大山 元気取り戻した今、4番を託してもいい

[ 2021年9月10日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3ー13ヤクルト ( 2021年9月9日    甲子園 )

<虎報用・阪神><神・ヤ(18)>8回、大山は中前打を放つ(撮影・成瀬 徹)
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 【広澤克実 視点】 阪神・大山はこの日も2安打を放った。打者の調子のバロメーターは打ち取られたなという打球がヒットコースに飛ぶかどうか。2本の安打はどちらも打ち方としてはあまり良くないが、三遊間と中前に飛んでいる。これは当たり出した証拠だ。矢野監督がどう考えているかはわからないが、9月に入ってからの活躍を見れば、そろそろ4番に戻してもいいのではないか。

 大山はどの打順でもチャンスに回ってくる星を持っている。その傾向は6番でも7番でも同じだ。だったら4番でいい。調子が良くなると手が付けられなくなるだけに、相手もその方が嫌だろう。

 彼はプロ2年目にも9月に大活躍をしたことがあった。秋の大山だ。中心選手が不安定な状況で戦うのはみんな不安になる。残り36試合、そろそろ結果は関係なく大山に託していい。

 糸原の3番は大山、佐藤輝の不振による応急処置だと思うが、3番では糸原のいぶし銀の良さが出づらいと感じる。やはり2番や6番あたりで持ち味が出せる。特に今は近本、中野の1、2番コンビが当たっているので、その後ろが重要だ。(スポニチ本紙評論家)

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2021年9月10日のニュース