ヤクルト・奥川 「大舞台慣れ」甲子園でプロ初勝利!7回無失点、二塁も踏ませぬ好投

[ 2021年9月8日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト12―0阪神 ( 2021年9月7日    甲子園 )

<神・ヤ>2回、奥川は阪神・大山を投直併殺打に抑え笑顔を見せる(撮影・後藤 大輝)
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 ヤクルト・奥川恭伸投手(20)が7日、甲子園での阪神戦で7回2安打、無四球で二塁も踏ませず8奪三振の好投で6勝目を挙げた。星稜(石川)時代に春夏通算4度の出場を果たした聖地でのプロ初勝利。阪神戦も初勝利で、セ・リーグ5球団制覇となる1勝だった。 

 2年と16日前。奥川は甲子園で悔し涙を流していた。19年8月22日、夏の甲子園決勝。履正社の校歌を聴いたのと同じ三塁ベンチ前で、晩夏の聖地の夜風は優しく頬をなでてくれた。

 「絶対勝たないといけない試合だった。勝ちに貢献できてうれしい。高校時代も何度も試合をした球場。凄く楽しかった」

 星稜のエースとして2年春から4季連続で出場した聖地。コロナ禍前の大観衆があふれた甲子園では、5万人近い観衆の前で何度も死闘を繰り広げた。「大舞台慣れはしました。ある程度の試合に対しての緊張はありますけれど、お客さんがいっぱい入って萎縮してしまうことはなくなりました」。重圧の中で培われた度胸を、優勝争いの大事な一戦でいかんなく発揮した。

 阪神打線を相手に最速153キロの直球で押し込み、フォークもスライダーもさえ渡った。7回までわずか2安打。8三振を奪い、二塁すら踏ませなかった。高卒2年目以内での6勝目は、球団では1999年の五十嵐亮太以来22年ぶり。プロ野球選手として初めての甲子園での勝ち名乗りだった。

 数日前、母校の大先輩の言葉にプロの心得を再確認した。2日に放送されたニッポン放送の番組で松井秀喜氏と共演。質問コーナーで「プロ野球で長生きする秘けつをぜひ教えてください」と尋ねた。日米で活躍した松井氏は両膝をケガした経験から「ケガをしない体づくりと“野球が好き、自分はこの道で生きていくんだ”という気持ち」と回答。2年夏の甲子園開幕戦の始球式で初対面したレジェンドからの金言に奥川は「凄くありがたい。改めてプロの道が再確認できました」と感謝した。

 快投でチームの連敗を2で止め、首位・阪神には2・5ゲーム差に迫った。「優勝に貢献できるように頑張りたい」。20歳になった奥川が、成長した姿を思い出の聖地で披露した。(青森 正宣)

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