ソフトバンク・森 3日にも1軍守護神GO流 シート打撃で連投テスト合格「勝ちにつながるピッチングを」

[ 2021年9月2日 05:30 ]

シート打撃に登板したソフトバンク・森
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 左肘滑液包炎から復帰を目指す森唯斗投手(29)が、早ければ3日のオリックス戦で1軍に復帰する。筑後のファーム施設で1日、前日に続いてシート打撃に登板。6人を1安打に抑え連投テストに“合格”した。2日に状態をみた上で最終判断する。守護神の代役を務めていた岩崎翔投手(31)の登録抹消で苦境のチームを救う。

 守護神の戦闘準備は整った。左肘滑液包炎の手術から約3カ月。復帰を目指す森が、筑後のファーム施設でシート打撃に登板し、連投テストに“合格”した。

 打者6人に22球を投じ1安打。最速140キロながらもコーナーに投げ分ける制球力は健在だった。8月31日の登板では打者7人に30球を投じ、無安打2三振。「試合の雰囲気で入っていって投げた。感触は悪くないと思う。体は全然、元気なので球速はおいおいついてくる。明日も投げたい気持ち」とやる気に満ちていた。

 今季1軍登板は4月29日が最後。「もう味わいたくない。僕は動きたい人間なのでベッドで過ごしていると1日経つのが遅い」と入院を振り返った。野球ができる楽しさを肌で感じ、「左肘も怖さがなく使えている」と笑顔が戻ってきた。

 現在、1軍は岩崎も右肘の張りで出場選手登録を抹消され、守護神不在状態だ。後半戦だけで4度の“9回救援失敗”が響いて首位・オリックスと5・5ゲーム差になっている。7年連続50試合以上登板してきた鉄腕は「あのままじゃ絶対終われない。気持ちは10割以上だし、勝ちにつながるピッチングをしたい。見てて下さい!僕の姿を」と頼もしい。

 倉野ファーム投手統括コーチは「パフォーマンスは落ちていない。体的にも問題ない」と話す。1軍復帰に向けては「100ではないのは本人も分かっている。1軍に行けばもう1個上がるので、そこをどう考えるか。呼ばれたら当然行ける」と期待を寄せた。早ければ3日オリックス戦から1軍に合流する可能性もある。(福井 亮太)

  【森復活への道のり】
 ▼4月15日 左肘の腫れのため一時離脱。
 ▼29日 日本ハム戦登板後に再び左肘の違和感を訴える。
 ▼30日 左肘関節の化膿(かのう)性滑液包炎と診断され、出場選手登録を抹消。約1週間の入院。
 ▼5月23日 退院後初のブルペン入り。
 ▼28日 福岡県内の病院で左肘関節滑液包切除術、洗浄、左肘掻爬(そうは)術。約1カ月入院。
 ▼7月1日 リハビリ組に合流。
 ▼8月14日 術後初のシート打撃に登板。
 ▼21日 ウエスタン・リーグ阪神戦で114日ぶり実戦復帰。
 ▼25日 ウエスタン・リーグ中日戦で1回無失点。
 ▼27日 ウエスタン・リーグオリックス戦で1回無失点。
 ▼31日 筑後ファーム施設でシート打撃に登板。
 ▼9月1日 筑後ファーム施設でシート打撃に登板し連投テスト。

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