田淵幸一氏 “後継者”阪神・佐藤輝に熱きエール「残り試合で40発に到達し1年目から本塁王になって」

[ 2021年8月18日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神6ー2DeNA ( 2021年8月17日    東京D )

阪神・佐藤輝にエールを送った田淵幸一氏
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 阪神OBで通算474本塁打を誇る田淵幸一氏(74=本紙評論家)が、1969年に記録した球団新人最多22本塁打に並んだ佐藤輝に、残り試合での40発到達を待望した。阪神時代は本塁打王獲得は一度だけ。“後継者”として、1年目からの戴冠にも期待を膨らませた。

 すぐに並ばれるだろうとは思っていたよ。右と左、ポジションも、打者のタイプも違う。それでも同じ“アーチスト”として、佐藤輝にずっと注目してきた。大したもんだね。あと55試合も残っている。35本?いや40本まで行ってほしいね。

 私は王貞治さんをなかなか追い越せなくて、本塁打のタイトルを初めて獲ったのが7年目の1975年。佐藤輝には1年でも早く、可能なら今年にも獲ってほしい。チャンスも十分にある。タイガースからは1986年のバース以来出ていない待望の本塁打王となれば、これ以上うれしいことはないね。

 私は1年目、98個の三振をした。チームからよく怒られたし、ファンにもヤジられた。しかし佐藤輝はそれでもバットをブンブンと振って、自分のスタイルを崩さない。1年目だし、それでいい。

 技術的には、前半戦終了まではバットを上段に構えてインパクトまで真っすぐに下りてこないのが気になっていた。1軍投手のスピードとキレに、私は胸の辺りでやわらかく構えないと対応できなかった。佐藤輝が上段構えのままでやれるのかも見ていたが、後半戦スタートとともにグリップの位置が少し下がっており、より対応しようとする構えがみえてきた。

 かねて「ホームランを打ちたい」「野球で一番カッコいいのがホームランだと思っている」と公言している。彼のストロングポイントだし、どれだけ三振してもいいから、たくさんホームランを打ってくれればいいという意見にも賛成だ。

 ただ、タイガースは今年、優勝争いをしている。1試合、1打席、1球…。これまでとは比にならない相当なプレッシャーがかかってくる。相手バッテリーの攻め方も当然、変わる。ここはホームランよりも1本のヒット…、いや進塁打でもいいという打席が必ず来る。そのときはフォア・ザ・チームに徹してほしい。本塁打の数と同等か、それ以上に、私は佐藤輝のチーム打撃に注目している。

 ▽田淵幸一氏の1年目 69年4月12日の大洋との開幕戦で9回に代打でプロ初出場して見逃し三振。翌13日、ダブルヘッダー第2試合の同戦に「7番・捕手」でプロ初先発して6、8回に2打席連続本塁打。球宴にもファン投票で選出され、第1戦で本塁打を放った。出場117試合(先発97試合)で打率・226、22本塁打、56打点。捕手として初めての新人王を受賞した。

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