止まらない祇園北旋風 〝エンジョイ・ベースボール〟で初の決勝進出 創部39年目ノーシードの公立校

[ 2021年7月31日 05:30 ]

全国高校野球選手権広島大会   祇園北4-2呉 ( 2021年7月30日    しまなみ )

<祇園北ー呉>決勝進出に喜ぶ祇園北ナイン(撮影・河合 洋介)
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 第103回全国高校野球選手権(8月9日から17日間、甲子園)の地方大会は30日、3大会5試合が行われた。広島では祇園北が創部39年目で初めて決勝に進み、春夏通じて初の甲子園出場に王手をかけた。

 祇園北の笑顔に、勝利の女神もほほえんだ。4―2の8回2死無走者。途中出場の捕手・黒瀬がファウルフライを落球すると、ナインが笑い飛ばして励ました。その直後から連続死球で2死一、二塁と不穏な空気が流れると、今度はエース・山本がマウンド上で何度も笑顔をつくって心を落ち着かせた。続く打者を左飛に仕留めピンチを脱出。「率直にうれしい。楽しんだ結果だと思う」。最大の山場をしのぐと、ナインにこの日一番の笑顔が咲いた。

 ノーシードの公立校が創部39年目で初めて決勝に進んだ。16年ぶりに公立3校が4強入りした波乱の夏は、“祇園北旋風”が強烈に吹き荒れている。昨秋の県大会は初戦で敗退。春季大会は地区大会で敗れて、県大会にすら進めなかった。それが一転、山陽、武田など強豪私立を連破。あれよあれよという間に、初の甲子園出場に王手をかけた。

 経験のない大舞台でも貫く“エンジョイ・ベースボール”。ピンチを笑顔で乗り切ったナインに、藤本伸也監督も「子どもたちが伸び伸びとプレーできている。コミュニケーションが取れて、素直な子が多い。僕自身が楽しませてもらっている」と夏を満喫中だ。

 大会前には投手6人で「サウナ部」を結成し、試合後にサウナを訪れていると言う。山本は「副交感神経が働くのでリラックスできる」と肩の力が抜けている。新チーム結成後、県内無敗を誇る広島新庄との決勝を前に、同監督は「決勝とかを考えずに純粋に野球を楽しみたい」と待ち切れない様子。笑う公立校に福が来ている。(河合 洋介)

《女優・綾瀬はるからOB、お笑い芸人山根も歓喜》祇園北OBであるお笑いコンビ「アンガールズ」の山根良顕は、自身のインスタグラムに「すごすぎ!!祇園北決勝だ!!」と投稿して大喜びした。同校は女優・綾瀬はるから著名人を輩出。100メートル障害の東京五輪代表となった木村文子の母校でもある。

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