札幌日大が5年ぶりに決勝進出 主将・田中が3安打3打点で復調アピール

[ 2021年7月26日 11:59 ]

全国高校野球選手権北海道大会準決勝   札幌日大11-7札幌国際情報 ( 2021年7月26日    札幌円山 )

9回1死一、二塁、2点適時二塁打を放つ札幌日大・田中銀(撮影・高橋茂夫)
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 春季北海道大会覇者の札幌日大が札幌国際情報を退けて5年ぶりの決勝進出。夏は初めての甲子園出場に王手を掛けた。

 苦しい時こそ、主将が真価を発揮した。2点差に詰め寄られた直後の9回1死一、二塁。田中銀河主将(3年)が左越え2点適時打を放ち、粘る札幌国際情報を突き放した。「自分が打ってチームに流れを持ってきたいと思った」。南北海道大会2戦でわずか2安打と苦しんでいた主将が、この日は3安打3打点と復調をアピールした。

 春季大会前に遊撃手から捕手となって最後の夏を迎えた。転向2カ月余りだが、醍醐味(だいごみ)と責任を感じる日々だ。「ショートだとボールが来ない時もあるが、キャッチャーは自分で考えてできるので」。そう笑顔を浮かべる背番号2は、この日も最速147キロのエース前川佳央(3年)ら2投手を粘り強くリードした。

 決勝の相手は春夏連続甲子園に挑む北海。田中主将には苦い思い出がある。昨秋の北海道大会準々決勝で0│10と7回コールドで完敗。個人的にも遊撃守備での一塁悪送球で流れを手放した。チームとしても大きな転機となった相手との対戦に「リベンジしたい」と思いは強い。

 南北海道大会では、過去決勝に進出した12、16年はともに夢を絶たれた。“三度目の正直”へ。「決勝だけど、1回戦から決勝のつもりで戦ってきたので気持ちは変わらない」。そのリードと打撃で、悲願の“夏”を引き寄せる。

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2021年7月26日のニュース