日本ハム・近藤 侍・稲葉監督の前で持ち味発揮1安打3四球も…得点結びつかず

[ 2021年6月23日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム2-5オリックス ( 2021年6月22日    京セラD )

<オ・日>5回2死、近藤は遊撃内野安打を放つ(撮影・奥 調)
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 日本ハムは2分けを挟んだ3連勝を目指した22日のオリックス戦に2―5で敗れた。相手を上回る10安打を放ちながら、4回を除く8イニングで14残塁を重ねた。チーム唯一の東京五輪日本代表、近藤健介外野手(27)が侍ジャパンの稲葉篤紀監督(48)が視察する前で3四球を選ぶなど持ち味を見せたが、後が続かなかった。

 10連勝としたオリックスは先発・山岡が右肘違和感で初回1死で退いた後の継投策、そして攻撃も、打つ手打つ手がうまくいった。勢いを見せつけられた形の一戦だったが、日本ハムにも勝機はあった。「申し訳ないとしか言いようがない」と栗山監督。引き分けた20日のソフトバンク戦に続き、塁上を走者でにぎわせながら決定打を欠いた。

 3安打1四球の3番・高浜と、1安打3四球の4番・近藤はともに一度も本塁を踏めなかった。初回は高浜と近藤が連続四球を選んだ1死満塁から王柏融ワンボーロンが押し出し四球を得て先制したが、渡辺と平沼がオリックス2番手・山田に抑えられて押し切れなかった。7、9回は高浜安打、近藤四球のパターンで満塁と攻めても、9回に渡辺の二ゴロで1点返すのがやっとだった。

 近藤にはネット裏から熱いまなざしが注がれていた。16日に東京五輪代表選手を発表した侍ジャパン・稲葉監督が視察。近藤は3回無死二塁で走者を進めた二ゴロを含め、5打席全てに内容があり、指揮官は「バットコントロールも非常に良いですし、選球眼という部分でも、状況に応じた打撃でも期待したい」と満足そうだった。

 その出塁能力を、何とか得点に結びつけたい。9回、三ゴロで最後の打者となった野村は懸命に走り、まだ本調子ではない左膝を押さえてしゃがみこんだ。低迷から抜け出そうと、全員がもがいている。(和田 裕司)

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