ロッテ・朗希が見せた成長 2勝目お預けもプロ最速155キロ&最長6回1失点

[ 2021年6月11日 05:30 ]

交流戦   ロッテ2ー1ヤクルト ( 2021年6月10日    ZOZOマリン )

<ロ・ヤ>6回を投げ終え笑顔の佐々木朗。左は柿沼(撮影・長久保 豊)
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 最速、最長で成長を見せた。ロッテの佐々木朗希投手(19)が10日、本拠地でのヤクルト戦でプロ最長の6回を投げ4安打1失点と好投を見せた。味方の援護なく2勝目には届かなかったが、プロ最速の155キロもマーク。プロ初被弾となったヤクルト・村上から次打席で空振り三振を奪うなど、投げるたびに成長する姿を見せている。

 岩手県民の気質は寡黙で真面目、粘り強く努力家。早寝早起きなど健康的な規則正しい生活への意識が高いといわれる。佐々木朗の特徴を並べたかのようだ。

 恐るべき19歳。プロ3度目の先発で、またも進化を見せた。「試合をつくることができたし、前回よりも1イニングだけだが多く投げられて、失点も少なくて良かった」。5月27日の阪神戦では5回7安打4失点でプロ初勝利を飾ったが、投球は前回をはるかに超えた。

 打者25人中18人に初球ストライク。93球で自己最長の6回を投げ、4安打1失点と文句なしの内容だった。2回には村上に151キロの直球で、プロ初被弾となる右中間ソロを浴びたが「まだ2回。この1点で粘れたらいい」と割り切った。

 2度目の対戦だった4回は、フォークで空振り三振。見事なリベンジだったが、2年目右腕は力勝負を挑んだわけではない。2球目以降は外角直球とフォークで慎重にカウントを整えて、フルカウントからの8球目をやや内角から落として空振りを奪った。

 自慢の球速も上がった。初回1死からの2番・青木の見逃し三振は、内角低め155キロを計測。過去2試合の154キロを1キロ更新した。大船渡3年時に163キロをマークした怪物。驚くべき数字ではないが、昨年6月のシート打撃で160キロを出した後、コンディションが下降した。今季は「スピードは結果的に出ればいい」としているが、気温とともに状態は確実に上がっている。

 この日は高校時代に使っていたチェンジアップを解禁。3球投げ、ストライクは1球だけだが「使わないと使えるか分からない。これからもっと試して、自分を助けてくれる球になるといい」とした。過去2試合で6盗塁を許した課題も「クイックというよりも、その前に足の速いランナーを出さないこと。それが今日の全てかな」と、この日は一度も盗塁を許さなかった。

 プロ2勝目こそ逃したが、チームの逆転勝利を導いたのは、間違いなく朗希の投球だった。「一回にたくさんのことはできない、一つずつ自分の中でできればいい」。東北出身の男らしく一歩ずつ、「怪物ロード」を歩んでいく。(横市 勇)

 ▼ロッテ・井口監督 今までの中で一番良かった。投げるごとにしっかり成長している姿を見せてくれた。(出場選手登録を一度抹消するかについては)これから考えます。

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