中日・福留 円熟の境地!開場1号放った札幌Dで谷繁以来史上2人目の44歳4安打

[ 2021年5月30日 05:30 ]

交流戦   中日7ー4日本ハム ( 2021年5月29日    札幌D )

<日・中2>8回無死、右前打を放つ福留(撮影・高橋茂夫)
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 1本出始めたら、止まらなかった。中日・福留が4月21日DeNA戦以来、今季5度目の3番出場で4安打。現役最年長が北の大地で大暴れし、交流戦の首位タイ浮上を呼んだ。

 「まさか4本も出ると思わなかったけど、貪欲にいって4本打てたのはプラスにして、またやっていけたら」

 始まりの合図は先制打だった。初回1死三塁からバーヘイゲンのスライダーを左前に落とした。4回は右前打。6回無死三塁では速球に振り負けず、右中間へ適時二塁打した。8回先頭での右前打で4打数4安打。代走の高松が決勝生還し、与田監督も「素晴らしかったとしか言いようがない」とべた褒めした。

 44歳での4安打は15年5月4日の阪神戦で記録した谷繁元信以来、2人目。6年前はくしくも阪神の右翼で先発出場していた。「覚えてないや…」と苦笑いし、「今日がいい一日になったのは確か」と胸を張った。

 中日での猛打賞は07年6月10日のロッテ戦以来、実に5102日ぶり。札幌ドームでは01年6月26日の巨人戦で開場1号を放ち、右中間スタンドには名前が刻まれた記念プレートがいまも残る。開業20周年の節目にまた1つ功績を刻んだ。

 「懐かしい感じ。また、ここで野球ができて感謝」

 根尾をはじめ若手が台頭する中、健在も示した。「自分のできることを一日一日、目いっぱいやる。そこで手を抜けば下がっていくので、目いっぱい、常にやること」。円熟の境地に至った男に衰えという言葉はない。(徳原 麗奈)

 ○…福留(中)の1試合4安打は阪神時代の18年9月6日の広島戦で記録して以来3年ぶり。現在44歳1カ月で中日復帰後初の猛打賞(3安打以上)。プロ野球最年長記録は98年落合博満(日)の44歳5カ月で、福留は15年谷繁元信(中)の44歳4カ月に次ぐセ・リーグ2番目の年長記録。4安打以上は、前出の谷繁が44歳4カ月で打った15年5月4日の阪神戦(甲子園)4安打に続く史上2人目の44歳選手の達成。プロ野球2番目の年長記録となった。

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