阪神・伊藤将　あれれ…自己ワースト5四球　山川の一発に泣くも矢野監督評価「粘り強く投げてくれた」

交流戦   阪神0ー1西武 （ 2021年5月29日    メットライフD ）

＜西・神（2）＞　2回1死、伊藤将は西武・山川にソロ本塁打を浴びる　（撮影・後藤　大輝）
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　交流戦初登板だった阪神ドラフト2位・伊藤将は粘りの投球で5回2/3を1失点にまとめた一方、自己ワーストの5四球を与え、持ち味の制球力を生かすことはできなかった。

　「山川さんのホームランは悔しいですが、その後は何とか粘ることができて良かった。梅野さんと自分のやりとりというか、反省するところもあったので、次に合わせていきたい」

　唯一の失点が命取りとなった。2回1死で山川に甘い直球を捉えられてバックスクリーンへ先制被弾。打線の援護がなく、前回15日の巨人戦に続いて黒星が付いた。

　先発として一定の役割は務めても、反省材料はあった。1、2回は安打されながらも粘投。立て直しを期した3回以降は毎回四球で走者を背負った。

　特に6回は簡単に2死を奪ってから山川、スパンジェンバーグに連続四球を与えたところで106球に達して降板。決定打だけは許さず最少失点で切り抜けたが、3者凡退に抑えた回は一度もなく、攻撃にリズムを呼べなかった。

　矢野監督は「状態は悪かった。1点でしのいでくれたからこそ、勝つチャンスっていうのもつくってくれた。相手の研究も、疲れも出てくるし、そういうところを乗り切って、根気よく、粘り強く投げてくれた」と調子が上がらない中での粘りを称えた。
　プロ初勝利から3戦3勝で発進したが、直近2試合は足踏み。「修正して次もしっかり投げたい」と挽回を誓った。（長谷川　凡記）