阪神・佐藤輝 前夜衝撃の3発から一転4タコ 最高の応援団見に来てたのに…れにちゃんゴメンね

[ 2021年5月30日 05:30 ]

交流戦   阪神0ー1西武 ( 2021年5月29日    メットライフD )

<西・神>4回2死、投ゴロに倒れ、悔しげな表情を見せる阪神・佐藤輝(撮影・坂田 高浩)
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 「輝だけに応援しテル」「きっと打テル」――。向けられた熱いエールに阪神・佐藤輝は応えることができなかった。

 前夜にセ・リーグ新人では58年長嶋茂雄(巨人)以来の1試合3本塁打を記録するなど球界の話題を独占する中、最高の応援団が登場した。入団前から大ファンだと公言しているアイドルグループ「ももいろクローバーZ」の高城れに(27)がメンバーの玉井詩織(25)とともに、ニッポン放送のラジオ中継のゲストでメットライフドーム入り。背番号8のビジターユニホームに佐藤輝のネームタオルを手にして、練習中もスタンドから声援を送った。

 開幕前にもスポニチ紙上で大活躍への期待を語っていた高城は、放送中も“輝推し”ぶりを披露した。「初めて目の前で見るのでドキドキしている。大きいし、テレビで見るのと全然違う。力強いスイングだけじゃなく、見極めもできているというのが楽しみ」。6回からは初挑戦のベンチリポーターで待機。佐藤輝の本塁打コメントを伝える夢はかなわなかった。

 それでも敵、味方を問わず、スタンドの目を引きつけた。打席に入るだけで、バットを振るだけで、スタンドが沸く。前夜のワンマンショーの余韻は確かに残っていた。

 同学年の今井とは3月17日のオープン戦で対戦し、150キロ直球をメットライフドームの右中間へ本塁打していた。迎えた本番、一転して変化球を中心とした配球で捕ゴロと投ゴロに打ち取られた。7回1死一塁では宮川、9回1死二塁では平良という同じ速球派右腕の前に空振り三振。強打者の宿命とも言える徹底マークにあった。

 高城は放送の中で「残念だけど、生で見ることができて幸せ。いつか甲子園にも行きたい」と本拠地での“再会”を望んだ。同じように多くの人の夢と期待を佐藤輝は背負っている。敗戦でも背筋は伸ばしていた。(鈴木 光)

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