立大V争い残った 太田英毅主将あと1球から逆転打「やっとチームの役に立てた」

[ 2021年5月22日 13:17 ]

東都大学野球・第7週第1日   立大4―3明大 ( 2021年5月22日    神宮 )

<明大・立大>9回2死一、二塁、勝ち越しの適時二塁打を放つ立大・太田(撮影・河野 光希)
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 1点を追う9回2死一、二塁。太田英毅主将(4年・智弁学園)は3球で追い込まれても、冷静だった。

 「技術うんぬんではなくて、ボールに食らいつこうと。どんな展開でも負けない思いで打席に入った」

 4球目は直前に空振りしていた直球が来た。高めのボールを叩いた。打球は右翼手の頭上を越え、2人の走者が生還した。二塁ベース上で、右拳を握った。思うような打撃ができず、今季初めて打順が7番に下がった試合で、大きな一打を放ち「やっとチームの役に立てた」と、胸をなで下ろした。

 敗れれば優勝が消滅する大一番。太田は「最終戦まで優勝争いとか、負けられない試合ができるのは入学してからなかった。“意気に感じてやろう”という話をした」と、プレッシャーを楽しみながらプレーした。

 溝口智成監督は「徳俵に足がかかっている状態。なかなかあそこから逆転できない展開。キャプテンがよく打ってくれた」と称えた。23日の明大2回戦で引き分け以上なら、優勝に望みがつながる。太田は「切り替えて、一戦必勝の気持ちでやります」と、前を向いた。(川島 毅洋)

 ◇太田 英毅(おおた・ひでたけ)1999年(平11)8月21日生まれ、兵庫県出身の21歳。小1から野球を始め、緑が丘中では神戸中央リトルシニアに所属。智弁学園では1年春からベンチ入りし、甲子園に3度出場。2年センバツで優勝。立大では1年秋にリーグ戦デビュー。50メートル6秒0。遠投105メートル。1メートル77、84キロ。右投げ右打ち。 

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