ロッテ・佐々木朗 1軍デビュー 4回まで3失点もリード守る 最速は154キロ

[ 2021年5月16日 14:32 ]

パ・リーグ   ロッテ―西武 ( 2021年5月16日    ZOZOマリン )

<ロ・西(9)>第1球を投げる佐々木朗(撮影・長久保 豊)
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 ロッテの2年目・佐々木朗希投手(19)が16日、本拠地での西武戦で1軍初先発を果たした。

 初回は最速153キロ。先頭の若林に左前打、森に中前打を許すなどして1死一、三塁のピンチを背負ったが、後続の山川をフォークで空振りを奪って初奪三振。さらに栗山を左飛に仕留めて無失点で立ち上がった。

 打線はその直後に1番・荻野が左越えソロ、2番・マーティンが右越えソロと2者連続アーチで援護した。

 2回は最速154キロに到達し、2三振を奪い三者凡退に抑えた。

 佐藤都、荻野の連続適時打でさらに2点の援護をもらった3回は味方の失策から走者を背負うと、1番・若林に中前適時打を許して初失点。続く2番・源田に右中間適時三塁打を許すなどして、この回3失点を喫した。4回は走者を背負いながらも無失点。初回、3回と安打された若林から空振り三振を奪った。

 大船渡(岩手)時代は2年生ながら日本代表候補入りした逸材で、3年時に高校生最速となる163キロをマーク。3年夏の岩手大会決勝では登板を回避し、大きな議論も巻き起こったほどの一躍時の人となった。19年ドラフトで4球団から1位指名され、ロッテに入団。昨季はコンディションが整わず、体づくりに専念してきたが、今季は開幕から2軍で実戦登板。5試合に登板し、1勝0敗、防御率0・45と順調に調整を進めてきていた。

 プロ入り後の球速は昨年5月のシート打撃では160キロを計測。一方、今季は8日のイースタン・リーグ楽天戦での156キロが最速だ。どうしても球速が注目されてしまうが、身体的に発展途上なだけに、現段階ではチームも本人も球速を求めていないという。8割程度の力で投球することで、大きなバラつきも消えた。

 登板前日の15日、取材に応じた佐々木朗は「ファームでたくさん準備してきた。日々、感覚が良くなっているので、それを当日まで維持できたらいい」と語り、西武打線の印象として「みんな力強い。まずは先発として5回まで投げたい」と話していた。

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