巨人・スモーク、来日初の右打席弾が決勝3号！両打ち助っ人“令和のレジー・スミス”だ

セ・リーグ   巨人5ー3阪神 （ 2021年5月15日    東京D ）

＜巨・神＞5回2死一、三塁、左越え3ランを放つスモーク。投手は伊藤将（撮影・光山　貴大）
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　ベンチではバットを手に投手とタイミングを合わせる。巨人の5番・スモークは準備を怠らない。だからこそ両打ちでメジャー通算196本塁打の実績を残した。「前の人が出塁して自分に回ってくることを予期して準備する」と常に自分の打席を思い描いている。

　伝統の一戦の2000試合目。注目の一戦で放った5回の逆転3ランもそうだった。2死無走者で3番・丸が打席に入った時にはバットを手に準備を始めた。連打で回ってきた一、三塁。3ボール2ストライクから伊藤将の7球目のカットボールを虎党が陣取る左翼席にライナーで突き刺し「打つべきボールを打てた。逆転の一発になって良かった」と胸を張った。右打席では来日初となる3号アーチ。本拠地の東京ドームでも初の一発だった。

　「令和の若大将」こと4番・岡本和の後を打つ長距離砲。メジャー通算314本塁打を誇り83、84年にチームに在籍したレジー・スミスは「元祖・若大将」こと原監督と中軸を組んだ。伝統のカードの一ページを彩った往年の助っ人のような頼もしさを発揮している。

　登場曲はディープ・パープルの名曲「Smoke　On　The　Water」。つづりは違うが名前も入っており「娘たちがあの曲が好き」と笑う。これからも最高の準備をし、お気に入りの曲に乗って打席に向かう。（小野寺　大）