日本ハム 西川が帰って来た!コロナ陽性選手の中で最も早く試合出場

[ 2021年5月16日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム3―7ソフトバンク ( 2021年5月15日    札幌D )

<日・ソ>6回から左翼の守備に就く西川(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムは15日、ソフトバンクに3―7で完敗した。札幌ドームでは同カード10連敗となったが、新型コロナウイルスの陽性判定を受けて離脱していた西川遥輝外野手(29)と濃厚接触者と判定されていた渡辺諒内野手(26)が1軍復帰。不調のため出場選手登録を抹消されていた宮西尚生投手(35)も、4月25日以来の1軍マウンドで1回無失点と結果を残し、頼もしい戦力が戻ってきた。

 敗戦の中にも明るい材料があった。客席には「おかえり」のボードが揺れる。5回2死走者なし。代打で西川が登場すると、1万2477人のファンから大きな拍手が送られた。今回の大量離脱でウイルス陽性となった選手では、最も早く1軍の舞台に戻ってきた。

 「特に遥輝に関しては(陽性判定で)体のことを心配していた。表情を見て安心した。遥輝らしい感じに体が戻ってきた」

 試合前に西川と話した栗山監督は安どの表情を浮かべた。西川は代打の打席で見逃し三振し、そのまま左翼守備に就いて迎えた8回の打席では四球を選んだ。濃厚接触判定から戻ってきた渡辺も途中出場し、7回の復帰後初打席は見逃し三振。いずれも復帰後初安打はお預けとなったが、指揮官は「体の方は大丈夫そうなので、切れのある球に対する感覚が一番大きい。少しずつ進めていけると思う」と徐々に状態が上がることを期待した。

 投げては宮西が復調を印象づけた。4点差のビハインドながら8回のマウンドに上がると、先頭の長谷川はオール直球で見逃し三振。次打者・中村晃に右前打こそ許したが、今宮、上林を捕邪飛、遊飛と危なげなく打ち取った。精彩を欠き、登録から外してコンディション調整させていた左腕の復帰に、栗山監督は「本人は“状態が上がっている”と言っていたので安心しました。ミヤらしい投球だったので良かった」と評価した。

 戦力は整いつつある。あとはこれらの選手を既存の選手とどう組み合わせて生かしていくかだ。復活者が吹き込む新しい風で、低迷の悪い流れを断ち切りたい。(東尾 洋樹)

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2021年5月16日のニュース