【スポニチ潜入 大阪発(8)】日本新薬・舩曳 巨人・梶谷参考に進化期す プロのDNA宿す大型外野手

[ 2021年5月7日 09:00 ]

日本新薬・舩曳海外野手 (撮影・亀井 直樹)
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 スポーツニッポン新聞社では、今年も企画「スポニチ潜入」でアマチュア野球の有力選手(高校、大学、社会人)を記事と動画で紹介します。大阪本社では「スポニチ潜入 大阪発」と題し、エリア内の有力選手を紙面、公式サイト「スポニチアネックス」、YouTube公式「スポニチチャンネル」において取り上げます。第8回は日本新薬・舩曳海外野手(23)です。

 2年前に手が届かなかったプロという「大海」を、再び視界にとらえる。舩曳は今年の社会人球界を代表する好打者で、持ち味はプロレベルの俊足強打。某球団の関西担当スカウトも「身体能力が高く、スピード、小力もあり、走攻守三拍子がそろっている」と評価する逸材だ。

 天理高時代から注目された「足」は今も健在だ。1メートル83、83キロと大柄ながら、50メートル走は6秒0をたたき出す。さらに4秒を切ればプロでもトップクラスに入る30メートル走も、法大2年時に最速3秒86を計測。当時に比べて体重が増えた今も3秒9台と、抜群の瞬発力を誇る。「持ち味と思っています」。セールスポイントとして大々的に売り出していく。

 一発長打を秘めた打棒も魅力だ。高校通算17本塁打。昨年の都市対抗2回戦・三菱重工広島戦でも、左中間スタンドへ決勝本塁打を放ってみせた。とはいえ、まだ物足りない部分は自覚。明確な課題も見つけている。

 「打率の面で成績が残せていないので、そこを意識して。自分がホームラン打者でないことは自覚しているので、足を生かした打撃ができるようになっていければと思います」

 プロ入りへ向け、追求する課題は「打率向上」。持ち前の俊足を生かし、「H」ランプの量産を目指す。

 技術面でも、新境地を模索する。「これまではシンプルに来た球を打つイメージでしたが、今は逆方向への意識をしっかり持って行こうと考えています。自分は左打者なので、逆方向に打てば三遊間への詰まった打球も安打にできるので」。引っ張り専門からの脱却により、ヒットゾーン拡大を図る。

 自らに似たプレースタイルの選手として同じ右投げ左打ちで俊足強打の外野手、巨人・梶谷隆幸が“お手本”だ。「同じ右投げ左打ちの外野手であまり力感の無いスイングで本塁打を打ったり、昨季も首位打者争いをされていた選手。先日、見た梶谷選手の動画で、梶谷選手も好調の理由として、打撃練習で逆方向ばかり打っていると聞きました。それで改めて、自分が取り組んでいる『逆方向の意識』というのは重要なんだと思えました」。一流の「イズム」を自らの血肉に昇華する。

 今年の目標はチームの日本一と、個人タイトル獲得。「チームとしては都市対抗、日本選手権の優勝。個人的にはタイトルです。今年は橋戸賞(都市対抗の最優秀選手賞)か社会人ベストナインに選ばれるくらいの選手になりたいと思っています」。加えて個人成績の目標には「打率・350」「20盗塁」を掲げる。コロナ下で試合数が減った昨年は約40試合で8盗塁。例年並の約80試合が予定される今年は、その倍以上が目標数値だ。

 叔父はDeNA・万永貴司ファーム総合コーチ。体内にプロのDNAも宿す俊足強打の大型外野手は、社会人最高峰の先に、プロの舞台を見据える。(文=惟任 貴信、動画撮影=井垣 忠夫)

 ◆舩曳 海(ふなびき・わたる)1998年(平10)1月13日、兵庫県姫路市出身。小1からソフトボールを始め、中学は「姫路西リトルシニア」所属。天理では1年秋からベンチ入りし2年秋から正中堅手。3年時に春夏の甲子園に出場しU18日本代表にも選出された。法大では1年春からリーグ戦出場。50メートル走6秒0、遠投100メートル。1メートル83、83キロ。右投げ左打ち。

 ※日本新薬・舩曳選手の動画は「スポニチチャンネル」において配信中です。

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