原監督の執念実る…9回だけで4投手投入、1点差逃げ切り ウィーラーには「びっくりするぐらい勝負強い」

[ 2021年5月3日 21:48 ]

セ・リーグ   巨人3―2広島 ( 2021年5月3日    マツダ )

<広・巨7>7回無死、右中間にソロ本塁打を放ったウィーラー(48)を迎える原監督(中央)=撮影・奥 調
Photo By スポニチ

 巨人は3―2で広島に1点差勝ちを収め、今季初となる3連敗を阻止。貯金を6に戻した。

 初回に坂本が左中間スタンドへ6試合ぶりとなる5号ソロを放って先制。3回、その坂本の失策から先発右腕・畠が鈴木誠に逆転2ランされたが、6回には丸が右中間スタンドへ同点の2号ソロ。2―2で迎えた7回にはウィーラーが2戦連発となる4号ソロをバックスクリーン右に叩き込んで勝ち越した。3―2で迎えた9回には8回からイニングまたぎとなった中川からビエイラ、桜井、高梨とこの回だけで4投手を投入した原監督の執念采配も光った。2死二、三塁の場面では自らマウンドへ行って桜井に菊池涼の申告敬遠を指示、ここでマウンドを高梨にスイッチ。代打・田中広を二ゴロに打ち取った高梨は派手なガッツポーズを見せて喜びを爆発させた。

 勝負師に徹して激戦を制した原辰徳監督(62)は試合後も興奮さめやらず目は血走ったまま。感想を求められると「いやぁ~、まあ、非常にね。一番こう緊張感の中でね、9イニングをしたという感じがしますね」とまずは第一声を発すると、6回途中2失点の先発・畠について「変化球に頼ることなくね、うまくまっすぐを使うようになって。それが非常に粘り強く終われたっていうところだと思いますね」と振り返った。

 7回に決勝ソロを放ったウィーラーについては「いやいや、もう。このところのね、ウィーラーのバッティングっていうのは非常にびっくりするぐらい勝負強いですね」と頼もしげ。「非常にいいコンディションだと思いますね」と新型コロナウイルス陽性反応から4月24日の広島戦(東京D)で先発復帰後の7試合で打率・560(25打数14安打)、3本塁打、7打点と大活躍を見せているウィーラーの打撃を喜んだ。

続きを表示

この記事のフォト

2021年5月3日のニュース